ガバナー月信 No.8


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  国際ロータリー第2830地区
  2003-04年度 ガバナー 島村 吉三久

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 2004年2月1日発行
ネパール訪問報告
インターアクトの翼
第3回諮問委員会
米山奨学生選考会
  ポスターコンテスト
  IMご案内

2004年国際大会(関西)
文庫通信
寄付状況・会員動静
地区カレンダー
12月出席報告


   RI第2830地区
   2003-04年度ガバナー


   Shimamura,Yoshisaku

  島村 吉三久



タワシと石ケンとバスタオル
―世界理解月間に寄せて―


 1月6日から9日の3泊4日で姉妹地区である韓国釜山(第3660地区)に「第25回インターアクトの翼」が飛び、同行してきた。
 アクター22人に顧問教師、ロータリアンの総勢32人の参加があり、わずか2泊のホームステイではあったが、異文化の体験を通して国際理解と親善を深めたものと思う。
 当地区のアクター達は最初はハングル語に圧倒されていたが、後の交流会では歌と踊り、演奏で日本の良さを十分に発揮したと思う。

 韓国と日本の比較でこんな調査データがある。「うそをつかないようにしなさい」と父親から「よく言われる」=日本11%、韓国41%。「先生の言うことをよく聞きなさい」と父親から「よく言われる」日本16%、韓国47%。「いじめを注意したことが何度もある」日本4%、韓国9%。
 いま「日本に教育がないでしょ」を裏付ける資料として評論家の雑賀孫市さんが雑誌に掲載しており、外交評論家の岡崎久彦さんの次の言葉も記している。
「日本人は世界で一番正直である、と日本人は誇りに思っていた。いまもそうかもしれないのに、誇りとして伝えていない」

 先月25日八戸で南分区のIMがあり、アンデス電気株式会社の安田昭夫社長が「経営と家族」と題して講演。
 安田さんからは、バブル崩壊で売り上げが半減、ガンで胃や肝臓を切除、落ち込んでいたころ「経世済民」(世を正して人を助ける)を生前教えた父のお墓にタワシと石ケンとバスタオルを持ち、これを生きている人のように抱きしめたところ、目に見えない大きなエネルギーをいただいたとの感動的な話があった。

「アクトの翼」は観光旅行だ、日本の国歌も歌えない高校生との批判があって、昨年は中止された。
 実際韓国に出かけてみるとコンピューターと英語に自信を持っており、言葉の面でも日本に勝っているように感じた。
 日本の英語教育、特に口語英語をなんとかしなければと思う。

 世界の平和に貢献するロータリーセンターが2年目を迎えている。当地区からも平和奨学生の輩出を強く願っている。
 日本人の誇りを失わず、青森のハンデに負けない若人の「翼」が広がることを大いに期待している。