洞内 みな子 in U.S.A 報告書  <第四回>
 ついこのあいだ始まったばかりに感じるこのアメリカ生活もそろそろ9ヶ月目になろうとしています。最近は特に今までになく時間が経つのが速くてびっくりです。外の景色がだんだんと見覚えのある夏の景色に移り変わっていく様子に、しみじみと日本に帰る日が近づいていることを感じさせられる今日この頃…。とういうわけで今回も前回の報告書後の出来事、その他いろいろ…を凝縮に凝縮を加えてこの報告書にどうにか収めようと思います。近頃、冗談は抜きに日本語がぎこちないのが自分でもわかるほどなので、多少理解に難しい部分もあると思いますがあらかじめご了承下さい。

■春休みニューイングランド旅行の思い出

  3月19日から27日は春休みでした。この春休みを利用してホストファミリーがニューイングランドへの旅行を計画してくれました。フロリダ方面へ行く案もあったのですが「春休み中、フロリダは全裸の酔っ払い大学生でいっぱいだ…」という噂を聞きつけたホストファミリーは即フロリダ案を却下…私のような純粋な女の子にとって(!?)教育上好ましい(!?)ニューイングランド旅行をホストパパ・ママ、そして私の3人ですることになりました。19日にここヴァージニア州を出発し、26日までの1週間、コネティカット州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、そしてメイン州のそれぞれの州で1泊、または2泊し、いろいろな町を観光してきました。ニューイングランド地方はアメリカでももっとも歴史のある地域で、建物やその景色からも歴史的な印象を感じることが出来ます。と同時にここは魚産物でも有名な地域でほとんど毎日ロブスター食べ放題!状態でした。この旅行でまた新たなアメリカの1面を学ぶことができ、とてもいい勉強・経験になったと思います。

■ガールスカウト訪問

  3月31日、学校が終わってからすぐにある小学校へ行きました。ガールスカウトの子供たちに日本文化について教えるためです。その日はせっかくなので浴衣を着て朝から学校へ登校しました。アメリカの生徒達の反応は …というと、おしとやかに動いたり歩いたりしなきゃいけないかなりの不便さをのぞけば毎日これで登校してもいいかもなぁ…って思ったくらい好評でした。アメリカでは、ボーイスカウト・ガールスカウトの活動が日本より盛んであちこちで募金活動や食料集めをしているグループを見かけます。私が訪問することになったグループは小学校低学年が約15人、高学年が約10人でした。私に与えられた時間は1時間で、ある程度折り紙や日本から持ってきた本などは用意していたもののほとんど原稿なしのアドリブだったので、上手くいくか心配でしたが、思った以上に上手くいったので嬉しかったです。特に、前もって作っていった折り紙の唇(裏面にはローマ字で日本語の自己紹介の文を書きました)が子供だけでなく彼らの保護者にまで大うけでした ♪

■ワシントンD.C の桜祭り

  世界的に有名なワシントンD.Cの桜祭りに行く機会もありました。私たちが D.Cへ行った日はとってもいい天気で、桜も満開で、まさしくベストタイミング!桜祭り(パレードや催し物が予定されている2日間)の日程はあらかじめ設定されているために、今年のように天候や開花状況に恵まれることはとてもまれだそうです。その日は“ジャパニーズストリートフェスティバル”も催されていました。こあらのマーチが日本で買うときの3倍の値段で売られていました。寿司が屋台で販売されていたのを見たときは、ちょぉ〜っと衛生的によくないんじゃないかな…と思ったりもしましたが、ひさしぶりに最近恋しかったたこ焼きやタイヤキ、大福と感動の再会を果たせたのは嬉しかったです。私の好物、たこ焼きはアメリカ人にはあまり人気がないようでした。アメリカ人にたこはあまり知られていなく、たこと食べ物は“=(イコール)”ではないようです。それと、ここにはたことイカがどんな形をしているのかさえ知らない人がたくさんいることは事実です。(☆おまけ☆ ちなみにアメリカ人の多くがうなぎを食べるのを拒みます。)話はずれましたが、このD.Cの桜は、日本がアメリカにあげたロマンティックな最高のプレゼントとして今までもこれからも世界中の人に愛されること、間違いなしです ★

■アメリカの食べ物事情

  今までの報告書でアメリカの食べ物についてはまだあまり触れていなかったので、今回はここでアメリカンフードについてのパラグラフを設けたいと思います。アメリカの食べ物というと大きくてアンヘルシーなものを誰もが想像すると思います。実際はどうかというと…はい、その通りです。あらゆる場所に食べ物があり、且つでかいです。レストランでの平均ポーションは日本のレストランでの1人分の食べ物の約2.5倍です。アメリカはとにかく食べ物でいっぱいです。日本では特に心がけていなくても、ヘルシーな食生活を送ることができるのに対して、アメリカでは自分で心がけなければ(もしくは心がけていても)ヘルシーな食生活を送るのは困難です。アメリカにヘルシーな食べ物がないわけではありません。なにもかも種類と数が豊富なのでヘルシーな食べ物を見つけるのはむしろ日本より簡単です。あとは自分との戦いです。おやつにクッキーとベイビーキャロットが用意されていたらどっちを選ぶか?デザートにアイスクリームつきのケーキかフルーツ、どちらかを選ばなきゃいけないとなったらどうするか?この自分との戦いがほとんど毎日です。私の場合、柔道部での減量の際の食事制限経験がほんの時々生かされるものの…ほとんど毎回自分に負けます。… 人間は本当に弱い生き物です。一方、アメリカで生活するにあたり、食べ物に好き嫌いがなく、少々他の人に比べて胃袋が大きいことは本当に役に立ちます。アメリカ人の“日本人は少食でヘルシー食家だ”という認識をぶち壊しているのはこの私です… ごめんなさい。でも、ほんとアメリカンフードは油断禁物です。ちなみに通常アメリカ人は夕食後にケーキやアイスクリームなどの甘いものを食べる習慣があるので、なおさらです。油断した瞬間、帰りの飛行機の座席二人分必要なくらいの体型になること間違いなしです。まだどうにかそこまでは達していませんが、これ以上新しいジーパンを買いたくないので、残りのアメリカ生活、細心の注意を払って生活しようと思います。

■アメリカの生徒にとってのセンター試験

  アメリカに大学入試はあるのだろうか?と疑問に思う人がいるかもしれません。ここ、ヴァージニア州を初めとした東海岸のアメリカの高校生は、日本でいうセンター試験の代わりに、SAT というテストがあります。この試験は年に約10回行われ、受験は申し込みさえすれば何度でも受けることが出来ます。この試験の結果は大学へ入学希望を出す際の重要な情報となります。アメリカの生徒達は秋から冬にかけて最低でも3つの大学に高校3年間の成績とこのSATの成績を添えて入学希望を出します。そして春頃に合格、不合格かがわかり、その後その合格をくれた大学の中から自分にもっとも最適な学校を決定し、夏から大学生活スタート!という形になります。日本の大学入試のようにチャンスは1回だけ!ではないというところが大きな美点だと思います。ただし、アメリカの場合、高校生活3年間の成績、つまり授業態度が結構重視されるので、日本ではおおいに起こり得る受験やテストの成績での名誉挽回が難しいということが言えます。
 5月7日、これもアメリカでのいい経験の一つになるだろうと思い、実際にこのテストを受けました。一ヶ月前から申し込みをし、テスト対策用のかなり分厚くてでかくて重い本も買いました。そしてテスト当日。テストは小論文(与えられる時間はたったの25分!しかもテーマはもちろんその場で与えられます)から始まり、時々数学はあるもののほとんどがひたすら英語の長文読解(ある意味当たり前?)、語彙力を問う問題etc… ほとんどが25分単位で10課、5分間休憩が2、3回…ってな感じで、テスト会場を逃げ出したかったのは、私だけではなくほとんどの生徒達だったことは間違いありません。結果(これから郵送されてきます)はともあれ…はい、とってもいい経験だったと思います。

■私の英語力の状況について

 先月、ふと自分の英語力に関して挫折感を味わいました。このアメリカ生活で自分の英語力が本当に向上しているのかふと疑問になったのです。帰る日が近づいているということもあり、私の英語力は日本に胸を張って帰るのに十分ではない気がして挫折感というより焦りを感じました。もっとこつこつ毎日英語の文法書を使って勉強したりボキャブラリーの習得に努めるべきだったな…と後悔すら感じました。そのようにマイナスに考えれば考えるほど自分の英語がぎこちなく感じ、いつもなら理解できる程度の英語でさえ難しく思えて、ますますせつなくなりました。
 そんなある日、授業中に近くの席の生徒達と楽しく雑談していた時のことです。私たちのグループがあまりに盛り上がっていたので、先生に注意されました。話題は日本についてだったので原因を作ったのは明らかに私だったのですが、どうにか言い訳しようとして口にした言い訳はとういうと…“私のせいじゃないです!なぜなら…なぜなら私、英語話せません!”―結局先生を始め、生徒達にも笑われて終わりました…。アメリカに来たばかりは十分に通用したこの言い訳はこれ以上通用しないことがわかって、ちょっと残念だったと同時にとても嬉しく思いました。自分の気付かないところでそれなりに自分の英語力や自分自身は成長しているんだな…と感じました。私らしくないマイナス思考はこれ以上必要ありません。このアメリカ生活1日1日自体が私にとってとても貴重な勉強なのです。残りのアメリカ生活で自分の出来る限り英語の習得に努めたいと思います。

■ま と め

 近頃、今までの人生の中でこんなにも時間が経つのが速く感じられたことはないってくらいに、何をしていても時間が速く過ぎていきます。ホストファミリーも同じ思いをしているようで、毎週週末を迎えるたびに、ついこの間も週末だったのに、もう1週間経ったのー??という会話をしているうちに、また新しい週末がやってくる…ってな感じです。
 この前、ホストパパに、日本に帰ってからアメリカの何が一番恋しくなると思う?という質問をされました。私は迷わず、“ホストファミリー!”と答えました。日本に帰ってから何が恋しくなるか…もちろん学校や学校の先生や友達、自然がいっぱいでたくさんの動物に出会えるこの環境、そしてアメリカンフードetc…後は日本帰ってからじゃなきゃわからないこともたくさんあると思います。でも1番はやっぱりホストファミリーだと思います。このアメリカ留学で、私が一番感謝したいこと、それはこのホストファミリーに出会えたことです。私がこのファミリーとの生活を始めてからもう7ヶ月になろうとしています。今では、もうすっかり本当の家族です。確かなことは、私たちの関係はこのアメリカ生活においてだけではなく、これからの将来においてもずっと家族だということです。できるだけ近い将来、彼らを日本に招待して、日本中を案内して周りたいです。そして私の家族も紹介したいです。ほとんど地球の反対側でこんなにも私の家族と同類(?)なハッピーな家族と出逢えたのはほんと奇跡としか思えません。
  この留学生活もほとんど終わりに近づいてきました。だからといって気持ちを緩めることなく、むしろますます気持ちを引き締めて頑張りたいと思います。そして自分にとってプラスになること、同時に他人の役に立つことに全力を尽くし、残りの留学生活、後悔のないよう、毎日出来る限り充実させたいと思います。
 というわけで、今回の報告書もそろそろ終わりにしたいと思います。日本にてこの私の留学生活を応援してくれている方々には、何度お礼を言っても十分な気がしないのですが…本当にありがとうございます。この素晴らしい機会を与えられた限り、このチャンスを存分に生かすことが、私にとっての使命なのだと感じている毎日です。それでは、春から夏への変わり目、皆様体調管理には十分に気をつけて元気にお過ごしくださいJ