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災害救援 (Disaster Relief)

被災地のRCが、被災地のさし迫ったニーズをかなえるプロジェクトを組織し、救援のための寄付を他の人々から進んで受け、これを管理することもまれではない。クラブの関心も高いし、RCやロータリアンの災害救援活動の価値は明らかではあるが、RI理事会に申請し、承認を得て初めて、クラブまたはクラブ・グループは、他のRCまたはロータリアンに文書を配布し、災害救援に関し財政援助ほかの支援を求めることができるのである。
災害救援補助金を参照のこと]

災害救援補助金 (Disaster Relief Grants)

RI災害急報は、地区財団活動資金(DDF)を受け付ける災害を知らせるものである。地区は、RIが承認する災害を支援する目的で、DDFから上限米貨10,000ドルを使用することができる。DDFは、地区の自国以外の国に使用されなければならず、受領地区は、プロジェクト期間中、プロジェクト委員会を設置しなければならない。災害救援を受け付けている地区に提供されるすべてのDDFには、中間及び最終報告が義務づけられている。この補助金は、1カ国の1件の災害につき寄贈地区が1回のみ授与するものである。
災害救援を参照のこと]

災害の急報システム (Disaster Relief Notice System)

被災地のガバナーの要請により、RIは、被災情報に加えて、被災によるニーズの対処方法を概説した災害の急報を発行する。この急報は世界中に伝達され、地元と海外のロータリアンに、この急報に応える機会を提供している。

細則 (By Laws)

定款を補足する追加規定である。
理事・役員の選挙・理事会・役員の任務・会合・入会金及び会費・採決方法・委員会の任務・出席義務規定の免除・財務・会員選挙の方法・決議・議事の順序・改正などを定めている。会運営の基本が示してある。細則の改正は理事会で審議した後、予定した会議の日の10日以上以前に全員に内容を通知し、会議で全員の3分の1以上出席し、出席者の3分の2以上の賛成で改正できる。

財団学友 (Alumni of The Rotary Foundation)

元奨学生、元研究グループ交換参加者、元大学教員補助金受領者、ロータリー・ボランティアはすべてロータリー財団学友である。RC会員候補者として、地区やRC会合のプログラムや講演の支援者として、また国際親善や、財団の広報支援者としても大いに期待されている。
(要 P.133)

財団功労表彰状 (The Rotary Foundation Citation for Meritorious Service)(CMS)

ロータリー財団に対して多大の功労のあったロータリアンに、管理委員会が贈るもの。1地区1人を限度とする。
(要 P.139)

財団の使命

ロータリー財団の使命は、国際レベルの人道的、教育的、文化交流プログラムを通じて世界理解と平和を達成しようとするRIの努力を支援することである。
(要 P.121)

財団の諸活動の名称 (Naming Foundation Activities)

クラブまたは地区の財団活動とともに「ロータリー」という名称を地区が使うことに反対するものではない。但し、
  1. このような使い方は、活動を、RIでなく関係クラブまたは地区に関連させるものでなければならない。
  2. 「国際」という語は、クラブまたは地区の財団活動の名称の一部として、または、その名称とともに、使ってはならない。
  3. クラブまたは地区の財団活動の名称は、地区番号から始まらなければならない。
  4. クラブまたは地区の財団活動とともに、「ロータリー」および「財団」という語を使うとき、活動の名称としては、「ロータリー」と「財団」という語を離して使わなければならない。
(要 P.146)

「財団の友」会員 (Rotary Foundation Sustaining Member)

最初に米貨100ドル、またはそれ以上を寄付し、それ以降毎年米貨100ドル、またはそれ以上を年次プログラム基金に寄付する意図を文書に表明した個人は、「財団の友」会員となる。
従来の準フェローと異なる点は書面で誓約することとポール・ハリス・フェローを必ずしも目指さない。ポール・ハリス・フェローになった後でも寄付し続ければ財団友の会員である。
ロータリー財団準フェローを参照のこと]
(要 P.137・270)

財団の目標 (The Objective of the Foundation)

ロータリー財団の目標は、博愛、慈善、教育または人道的という特質をもつ明快かつ効果的なプログラムの促進を通じて、さまざまな国の国民のあいだに理解と友好的関係を助長することである。

財団プログラム (Programs of The Rotary Foundation)

教育的プログラム
  国際親善奨学金
    マルチ・イヤー国際親善奨学金
    文化研修のための国際親善奨学金
    ジャパン国際親善奨学金
  国際問題研究のためのロータリー・センター
    世界平和奨学金
  大学教員のためのロータリー補助金
  研究グループ交換
人道的プログラム
  保健、飢餓追放および人間性尊重補助金
  3−H計画準備助成金
  地区補助金
  個人向け補助金
  マッチング・グラント
ポリオ・プラス・プログラム
[それぞれの項目を参照のこと]
(要 P.123)

財団への寄付 (Contributions to the Foundation)

次の三つの基金に寄付することができる。
  1. 年次プログラム基金
    年次プログラム用の寄付金を入れておくもので、元金で財団の奨学金や補助金を支払う。寄付金は、寄付の約3年後に使われる。収益基金は、この3年間の寄付収益を入れておくもので、プログラムの運営、寄付増進、一般運営費に充てる。
  2. 恒久基金
    収益だけを財団プログラムの支援に使う基金である。その目標は、財団への毎年の支援を補い、それによって少なくともある程度のプログラム活動を行い、また、将来における人類の緊急のニーズに応える新プログラムまたはプログラムの拡張を容易にしようとするものである。ベネフェクターになることは、恒久基金支援の第1歩と言える。
  3. ポリオ・プラス基金
    ポリオ・プラス・プログラムとその目標を支援して授与される補助金すべてを支払うものである。
(要 P.137)

財団補助金受領無資格者 (Ineligibility for Foundation Awards)

無資格者とはロータリー関係で働いている人、ロータリアン、その配偶者、血縁による子または孫、入籍している養子、その配偶者、尊属である。しかし上記の人でもクラブを退会してから3年経てば補助金の受領資格ができる。
(要 P.133)

財団補助金のプロジェクトの監視 (Foundation Grants Project Monitoring)

多くの3−Hまたはマッチング・グラントのプロジェクトについては、管理委員会から指名された第三者のロータリー・ボランティアが監視し、プロジェクトの目標と目的の達成に当たっての補助金の効果を評価する。
(要 P.131)

財務 (Financial Matters)

RIの業務及び資金は、RI理事会が統制、運営し、毎年、次の会計年度の予算を採択する。事務総長は、RI理事会承認の予算の範囲内においてだけ、支払いを認める権限を有する。RI理事会は、直前までの過去3年間において、一般剰余資金が年間支出最高額の100パーセントを超えている場合はいつでも、全理事の4分の3の投票により、収入見積額を上回る費用を認める権限を有する。
(要 P.38・55)

財務代行者 (Fiscal Agent)

クラブが自国において支払った金銭を受け取り、預かったうえ、会計検査役を通じて事務総長の承認した資金を支出するボランティア・ロータリアン。財務代行者のリストは公式名簿に掲載されている。
(要 P.266)

財務長 (Treasurer)

RIの役員である。
毎年国際大会終了直後に開かれる暫定会合において、任期2年目の理事の中から次期会長によって選ばれる。財務長は、7月1日より1年間その職を務める。
事務総長から定期的に財務関連情報を受け取り、RIの財務運営について事務総長と協議するものとする。財務長は理事会に財務報告をし、また年次国際大会で報告するものとする。
(要 P.51・173・183・185)

財務見通し5ヵ年計画 (Five-Year Financial Forecast)

毎年、RI理事会は、財務見通し5ヵ年計画を審議するものとする。その見通しには、RIの総収入と総支出の計画と推測とともに、RIの資産と負債と残高の計画と推測をも記載するものとする。財務見通し5ヵ年計画は、規定審議会で審議予定の財務に関する立法案の背景情報として毎回規定審議会にRI理事会から提出するものとする。

雑誌 (Magazine)

RIの月刊機関雑誌は英語版"THE ROTARIAN"である。会員は会員身分を保持する限り有料で購読しなければならない。但し、RIより公式地域雑誌として認められた出版物がある地域ではそれにかえてもよいことになっている。
(要 P.20・58・228・238)

雑誌委員会 (Magazine Committee)

この委員会はロータリアン誌(The Rotarian)または公式地域雑誌に対する読者の関心を喚起し;雑誌月間を主催し、クラブ例会で毎月の雑誌の簡単な紹介をし、新会員教育に雑誌利用を奨励し、非ロータリアンの講演者・図書館・病院・学校等に雑誌を贈呈し、ニュース資料と写真を雑誌編集者に送り;その他あらゆる方法によって雑誌を本クラブ会員及びロータリアン以外の人々に役立てるものとする。
(要 P.245・247)

雑誌月間 (Rotary's Magazine Month)

毎年4月は「ロータリーの雑誌月間」に指定され、クラブはその月間中に雑誌に関するプログラムを実施しなければならないことになっている。このようなプログラムを作成するための資料は、RI事務局雑誌部から提供される。

ザ・ロータリアン (THE ROTARIAN)

RIの機関雑誌であり、同時に、事業及び専門職務に携わる人のための国際的雑誌。
初版は1911年1月ポール・ハリスにより、編集はチェスリー・ペリー、印刷はハリー・ラグルスで、“THE NATIONAL ROTARIAN”と命名され発行されている。
1912年単に“THE ROTARIAN”と改名毎月発行し、現在に至っている。発行部数は53万部。購読料は年額米貨12ドルである(1997−'98年度)。
(要 P.20・58)

3−H計画準備助成金 (3-H Planning Grants)

3−H計画準備助成金プログラムの目的は、規模と影響力の大きい3−Hプロジェクトを企画しているRCと地区の事前企画に助成金を授与すること。補助金は、実施できるかどうかの調査、海外と国内旅行、必要最低限の会合費、必需品などの準備費に使われる。助成金の上限は米貨2万ドルで、競争制で、提出締め切りは2月15日と8月15日となっている。

3−Hプログラム (Health,Hunger,and Humanity Program)

保健、飢餓追放及び人間性尊重補助金を参照のこと]

3−H補助金 (Health,Hunger,and Humanity Grants)

保健、飢餓追放及び人間性尊重補助金を参照のこと]

産業の区分 (Division of Industries)

ほとんどの産業は、それぞれ他のものと明らかに異なる事業形態をもった次の四つの 部門に分けることができる。生産(または製造)Production(or Manufacturing);配布Distributing;小売Retailing;サービスServicing。これら四つのグループは、すべてこれをRCにおいて代表させることができる。

シェア・システム (Share System)

財団プログラムに参加することは、財団を成功させる重要な一翼を担うことである。管理委員会は、寄付の使途について地区に発言権を与え、地区が最大限プログラムに参加できるように、資金の分配に関するシェア・システムを開発した。すべての地区の年次プログラム基金への寄付は二つの活動資金に分けられる。地区の年次プログラム基金への寄付の60%は、地区財団活動資金(DDF)となる。ガバナーは地区にふさわしい方法で、直前ガバナー、ガバナー・ノミニー、その次の年のガバナー・ノミニー、地区財団委員長、地区内の他のロータリアンと協議して、地区財団活動資金の配分を事務総長に報告する。
残りの40%の国際財団活動資金(WF)は、他の財団プログラムの資金となる。
シェア・システムの詳細については、毎年出版される「ロータリー財団要覧」と「シェア配分の手引き」に載っている。
(要 P.136)

司会者 (Moderator)

討論会などにおいて、これを指導推進する中心的役割をなし、会の進行を司る人をいう。

識字率向上月間 (Literacy Month)

識字能力の向上を図る目的で、1997〜'98年度RIの強調事項に指定された。さらに1997年7月の会合で理事会は、毎年、7月を識字率向上月間と定めた。地域の識字水準が、その地域の生活水準に直結する、という観点から、この月間中に読み書き、計算の出来ない人たちを援助するために、ロータリー地域社会共同体、ローターアクト・クラブ、インターアクト・クラブ、世界社会奉仕、ロータリー・ボランティア、その他の既存のプログラムを通して、識字率向上に取り組んでいく。

識字率の向上 (Literacy Promotion)

RCは、地域及び世界の識字率を高めるよう奨励されている。地域内のあらゆる人が、一般的に言って幸福に暮らすために読み書きの能力が重要であること、また、地域の識字水準が生活水準に直結することについて、すべてのロータリアンの理解を深めること;地域社会で、または他国の地域社会で識字率向上の必要性に取り組むプロジェクトに着手するよう全クラブに奨励されている。

試験的プログラム (Pilot Programs)

財団管理委員会は、時々、3ヵ年を期間として、新プログラムを採択する。試験的プログラムの例は、ジャパン国際親善奨学金である。

試験的プロジェクト参加クラブ (Pilot Project Clubs)

RI理事会は、RCの現在の会員加盟資格、および組織運営手続の効果を測るために2種類の試験的プロジェクトを実施している。新モデル試験的プロジェクト参加クラブは、事業および専門職務に携わる若い人々を惹きつけ、またRCが地域社会にとり有意義で適切な存在であり続けるべく多様な手法を実験することを意図している。サイバー・クラブ(eクラブ)試験的プロジェクトもまた、業務多忙と出張、健康問題、及び既存クラブから距離的に隔たったクラブ例会への出席を維持できない、特別なニーズを持つロータリアンのために実施されている。
(要P.3・172)

慈善贈与年金 (Charitable Gift Annuity)

恒久基金の一種。米貨1万ドル以上を寄付し、一定額の年金を受け取るというもの。年金の受取人は、寄付者の指名する一人または二人。寄付者本人を受取人にすることもできる。

使途指定寄付 (Restricted Giving)

財団への寄付は、金額を問わず、財団プログラムを指定して寄付することができる。このような寄付はPHFやクラブ表彰の対象となるが、地区のシェア・システムの対象とはならない。ポリオ・プラスがその代表的例である。

使途推奨冠名基金 (Donor Advised Fund)(DAF)

個人またはクラブが20.000ドル以上の現金または資産を寄付し、その収益で米国国内歳入局承認の人道的団体に補助金(250ドル以上)を授与するもの。寄付金の運用(株式の比率等)まで寄付者が決めることができる。

事務総長 (General Secretary)

RI事務総長を参照のこと]
(要 P.51・173・183・185・193・267)

指名された人 (Nominee)

次期会長に指名された人を会長ノミニーといい、次期ガバナーに指名されたロータリアンをガバナー・ノミニーという。

社会奉仕 (Community Service)

ロータリアンすべてがその個人生活、事業生活及び社会生活に常に奉仕の理想を通用すること。
ロータリーの第3奉仕部門。クラブの所在地域または行政区域内に居住する人々の文化的生活環境基準を向上させるために、時には、他団体(例えば、RAC、IAC、ロータリー地域社会共同隊)と提携して、ロータリアンが行う各種活動。
(要 P.75・264)

社会奉仕活動−特に関心の高い (Community Service Activities−Special Interest)

  1. 環境保全
  2. われらの天体、地球の保全プログラム
  3. 識字率の向上
  4. 薬物濫用及びアルコール過飲防止
  5. 高齢者への心づかい
  6. エイズ教育

社会奉仕活動に対する方針 (Policy Toward Community Service Activities)

社会奉仕に対するロータリーの方針は、1923年国際大会で採択され、以後の国際大会で改正された決議23−34にのべられている。
決議23−34の本文を参照のこと]
(要 P.76)

社会奉仕活動への参加 (Participation in Community Service Activities)

地域社会のニーズに対して、政府および民間の諸団体が活動しているが、しかし、RCやロータリアンが地元地域社会において効果的且つ重複しない奉仕を引き受ける各種やりがいのある機会が依然として存在する。効果的な社会奉仕をする基礎として、RI会長は、人間尊重、地域発展、環境保全、協同奉仕、の社会奉仕小委員会の委員を務めるロータリアンを任命するよう奨励されている。小委員会は次のことを行う。
  1. 地元内のそれぞれの地域の特定の相対的状況を総合的に調査、分析し、地域社会のニーズを確認する。
  2. 地域社会のニーズを見出すために個人的、また職業上の立場をいかしてクラブの区域内を探り、社会奉仕委員会の調査、分析を補足、強化するよう個々のクラブ会員に勧める。
  3. 他の地域団体との会合を、所定の方針に合致して行うことができる場合、そのような会合を開き、話し合いと意見の交換をする。
  4. 地域社会のニーズに積極的に関心を示し、これに精通していることを会員候補者選考の一要素に含める。 RI理事会は、クラブに対して、財政的貢献ばかりでなく、「実際に汗を流すような」社会奉仕プロジェクトを開始、推進することを奨励してきた。
(要 P.78)

社会奉仕に関する1923年の声明 (1923 Statement on Community Service)

決議23−34参照のこと]
(要 P.75)

社会奉仕に関する1992年の声明 (Statement on Community Service 1992)

決議92−286のことである。
ロータリーの社会奉仕とは、ロータリアン一人一人の個人生活、事業生活、社会生活に奉仕の理想を適用することである。
この奉仕の理想を実行するに当たっては、各RCが多彩な社会奉仕活動を開発して、多くの会員による奉仕活動に輝かしい機会を与えてきた。ロータリアンの心構えとして、また、社会奉仕活動に関するロータリーの方針を明確にするために、その原則は次のようにまとめられる。
社会奉仕は、ロータリアン一人一人が「超我の奉仕」を実証する機会である。地域に住む人々の生活の質を高め、公共のために奉仕することは、すべてのロータリアン個人にとっても、またRCにとっても献身に値することであり、社会的責務でもある。
この精神に立脚して、各クラブに対し次のように勧奨する:
  1. 地域社会における奉仕の機会を定期的に調査し、各クラブ会員に地域のニーズを検討させること。
  2. 社会奉仕プロジェクトを実施するに当たっては、会員の得意とする職業上の能力や趣味の力を生かすこと。
  3. どのようにささやかであっても、あらゆる社会奉仕活動が重要であると認識したうえで、地域のニーズを汲み地域内のクラブの立場や力量を勘案してプロジェクトを始めること。
  4. 各種社会奉仕活動を秩序立てるために、RCが提唱するIAC、RAC、ロータリー地域社会共同隊、その他のグループと緊密に協力すること。
  5. 国際レベルのロータリー・プログラムと活動を通じて、社会奉仕プロジェクトを強化する機会を確認すること。
  6. 社会奉仕プロジェクトの実行に当たっては、望ましく、また、実現可能な限り、必要とされる資金や人材の提供までも含めて、地域社会にも参加を求めること。
  7. 社会奉仕の目標を達成するために、RIの方針に沿って他団体と協力すること。
  8. 社会奉仕プロジェクトが一般社会の人々に十分認められるようにすること。
  9. 社会奉仕活動において他の団体の共同参加を促進する触媒としての役割を果たすこと。
  10. もしそれが適当であるならば、公共組織、奉仕団体、その他諸団体に、継続中のプロジェクトを委譲すること。そうすれば、RCは新プロジェクトに携わることが可能となる。
RIは、RCの連合体として、社会奉仕のニーズや活動を伝え、広め、かつロータリーの綱領を推進し、参加を望むロータリアンやRC、地区の力を結集すれば役立つと思われるプログラムやプロジェクトを適宜提案する責務を負っている。
(要 P.75)

ジャパン国際親善奨学金 (Japan Ambassadorial Scholarships)

国際親善奨学金を参照のこと]
(要 P.123)

ジャパン・プログラム (Japan Program)

1999年10月の管理委員会で、2001−'02プログラム年度より、9ヶ月のジャパン国際親善奨学金は廃止して、12ヶ月のみとし、また、2004−'05年度までジャパン・プログラムの実施を延長した。次第に参加者が減っているため、プログラムの見直しが行われる予定である。

10パーセント・ルール (Ten Percent Rule)

類似する事業、もしくは同一法人、同一事業主の管理下にある事業を職業分類とする正会員の数は、当該クラブの正会員総数の10%を超えないことが望ましい。クラブ創立時は創立会員となる正会員の10%を超えてはならない。

出席 (Attendance)

出席の要件は標準RC定款に規定されている。(標準クラブ定款第8条および第11条第4節)。
クラブ指導者には、100パーセントの出席を強調しすぎることなく、会員や会員候補者に次のことを強調するよう奨励する。
  1. 規則正しい出席の価値と意義
  2. 60パーセントの出席規定
  3. できる限り、クラブの全活動に各会員が積極的に参加することが、クラブおよび地域にとって重要であること
クラブは、近隣地域で出席のメークアップをする機会を会員に与えることが奨励されている。特に、出席の問題を抱える会員にとって都合の良い時間に例会を開いているクラブでメークアップが奨励される。クラブ例会の欠席を「メークアップする」方法が、標準RC定款に記されている。
(要 P.7・180・233)

出席委員会 (Attendance Committee)

この委員会は、すべてのクラブ会員があらゆるロータリーの会合に出席すること−これには、地区大会、都市連合会、地域大会及び国際大会への出席も含まれる−を奨励する方法を考案するものとする。
この委員会は特に本クラブの例会への出席と、本クラブの例会に出席できない場合の他クラブ例会への出席とを奨励し、全会員に出席規定を周知せしめ、出席を良くするためのよりよき奨励策を講じ、そして出席不良の原因となる諸事項を確かめてこれを除去することに努めるものとする。
(要 P.245・246)

出席義務規定の特別免除 (Special Leave of Absence)

次の場合、理事会の承認を得て、1年を超えない期間を限って、出席義務規定の特別免除が与えられる。但し、その期間も出席その他の会員資格条件を維持し続けねばならない。
従って、会員身分の終結は免除期間終了後に発効する。
(要 P.12・234・235)

出席義務規定の免除 (Leave of Absence)

会員が例会に欠席する場合は前もって欠席許可を求めなければならない、という規定を設けることは現実的でない。
(要 P.8)

出席競争 (Attendance Contest)

各ガバナーは、地区内のクラブ間の出席競争を実施し、この競争の結果をガバナー月信に発表することを要望されている。

出席競争規定 (Attendance Contest Rules)

前記競争についてRI理事会よりの1968年勧告による規定。

出席の意義 (Value of Regular Attendance)

出席はロータリーの特色の一つで、会員の資格条件になっている。クラブ例会に規則正しく出席することは入会のとき受け入れた最も基本的な重要な責務である。自分のクラブに対し行う出席という最小限の奉仕であり、さらにその出席率のより高い理想に向かって努力することをロータリーは求めている。

出席報告 (Attendance Report)

各クラブは、各月の最終例会後15日以内に、そのクラブの例会における月次出席報告をガバナーに提出するものとする。無地区クラブの場合には事務総長に提出しなければならない。
(要 P.180・263)

出席(訪問ロータリアン)報告用紙 (Visiting Rotarian Report Card)

訪問ロータリアン報告用紙を参照のこと]

出席免除 (Excused Absence)

次のような場合、出席規定の適用は免除されるものとする。
  1. 理事会承認の条件と事態に従った欠席の場合。理事会は、正当かつ十分な理由による会員の欠席を認める権限を持つ。
  2. 一つまたはいくつかのRCのロータリー歴と会員の年齢の合計が85年以上であること。さらに出席規定の適用を免除されたい希望を、書面をもって、クラブ幹事に通告し、理事会が承認した場合。
  3. RI役員の欠席。会員が現役のRI役員である場合、その会員に対する出席規定の適用は免除されるものとする。
a.b.c.に該当するいかなる会員の欠席も、本クラブの出席率の算出に使う会員数に含まれない。その欠席も出席も出席率の算出に使わない。

趣味・職業別親睦活動 (Rotary Recreational and Vocational Fellowship)(RRVF)

有意義なレクリエーションまたは趣味に共通の関心を抱くロータリアンまたは同一の事業、専門職務または職業分野に属するロータリアンは、国際親善と奉仕活動を増すため、親善グループに参加するよう奨励されている。このような親善グループは他に依存しないで独自に活動する。但し、所定のロータリーの方針に合致していなければならない。2001年6月RI理事会で「ロータリー親睦活動」と改称した。
ロータリー親睦活動を参照のこと]

障害をもつ青少年 (youth with Disabilities)

青少年プロジェクトに障害者を参加させるべきである。RCと地区は、障害者への奉仕経験をもつ既存団体に接触し、あらゆる援助を与えなければならない。青少年奉仕団体とクラブのあるべき関係に関する声明は、障害者奉仕団体とクラブの関係にも適用される。
  1. できれば、障害をもつ青少年にIACに入会するよう誘う;
  2. 障害者に職業相談会に参加するよう誘う。そして、この相談会で、障害をもつ労働者または障害者とともに行動している団体の一員に、障害者が学業終了後どのような職業につけるか話してもらう;
  3. 障害をもつ青少年に、ロータリー青少年指導者養成プログラムに参加するよう誘う;
  4. 障害者の力になれる方法を見いだすため、地元レベル、全国レベル、国際レベルの障害者団体に接触する。そしてこのような団体に接することから生まれた地元プロジェクトなどに障害者を参加させる。
(要 P.89)

常任委員会 (Committee, RI, Standing)

RI細則第16.010.節により会合が義務付けられている委員会。
  1. コミュニケーション委員会
  2. 定款細則委員会
  3. 国際大会委員会
  4. 地区編成委員会
  5. 選挙審査委員会
  6. 財務委員会
  7. ローターアクト委員会
(要 P.220・221・264)

情報集会 (Informed Meeting)

家庭集会の中の一会合名で、主としてクラブ会員にロータリー情報伝達の目的に行われる会合。

職業 (Vocation)

Vocation(職業)と言う言葉は社会人の「定職、稼業、事業、専門職務、あるいは業務」を指すものである。ロータリーは、職業奉仕という言葉を使用するに当たって、Service(奉仕)と言う文字をその一番広い意味で使っており、単に事業あるいは専門職務における取引行為や販売された商品を指すのみでなく、相手のニーズと境遇に対して正当な考慮を払い、他人に対しいつも思いやりの心をもつことも指しているのである。
職業奉仕を参照のこと]

職業研修奨学金 (Vocational Study Scholarships)

1998−'99年からの試験的プログラムで、世界を枠とした競争制で毎年約15名が選ばれこの奨学金が授与される。奨学金の額は10,000ドルまたは15,000ドルで、期間は3〜9ヶ月。

職業指導 (Vocational Guidance)

青少年の職業選択を援助する活動は、クラブの職業奉仕委員会活動の一つである。クラブは青少年奉仕委員会の協力の下に、とりわけ青少年の職業選択を援助する活動を進めるため、職業奉仕委員会の中に「就職相談」小委員会を設置するよう示唆されている。
(要 P.72)

職業宣言 (Declaration for Rotarians in Businesses and Professions)

会員が各自の事業職業生活において守るべき規範として、1989年の規定審議会で採択された。
事業または専門職務に携わるロータリアンとして、私は以下の要請に応えんとするものである。
  1. 職業は奉仕の一つの機会なりと心に銘せよ。
  2. 職業の倫理的規範、国の法律、地域社会の道徳基準に対し、名実ともに忠実であれ。
  3. 職業の品位を保ち、自ら選んだ職業において、最高度の倫理的規準を堆進すべく全力を尽くせ。
  4. 雇主、従業員、同僚、同業者、顧客、公衆、その他事業または専門職務上関係をもつすべての人々に対し、ひとしく公正なるべし。
  5. 社会に有用なすべての業務に対し、当然それに伴う名誉と敬意を表すべきことを知れ。
  6. 自己の職業上の手腕を捧げて、青少年に機会を開き、他人からの、格別の要請にも応え、地域社会の生活の質を高めよ。
  7. 広告に際し、また自己の事業または専門職務に関して、これを世に問うに当たっては、正直専一なるべし。
  8. 事業または専門職務上の関係において、普通には得られない便宜ないし特典を、同僚ロータリアンに求めず、また与うることなかれ。
(要 P.71)

職業分類 (Classifications)

RCの各正会員は、会員の事業または専門職務に従って職業分類される。「職業分類」 はロータリアンの所属する商社は、会社または団体の主要かつ一般世間がそのように認めている事業または専門職務を示すものでなければならない。クラブは、このような定義の下で、区域内の事業及び専門職務活動を表す適切な職業分類を設定すべきである。
(要 P.8・16・233・264)

職業分類委員会 (Classifications Committee)

毎年できるだけ早く、遅くとも8月31日以前にその地域社会の職業分類調査を行わなければならない。その調査から、職業分類の原則を適用し充填未充填職業分類表を作成しなければならない。必要な場合は本クラブの現会員のもっている職業分類を再検討しなければならない。そして、あらゆる職業分類の問題について理事会と協議しなければならない。
(要 P.246)

職業分類制度

RCは職業分類を基準にして地域社会のさまざまな事業、職業から、各業種の代表的人物を会員に選ぶ。5名またはそれ以上の正会員がいる職業分類からは、正会員を選出してはならない。ただし、会員数が51名以上のクラブの場合は、同一職業分類に属する正会員がクラブ正会員の10%より多くならない限り、その職業分類の下に正会員を選出することができる。引退した会員は、その職業分類に属する会員総数に含めてはならない。

職業分類の貸与 (Loaning Classifications)

特定の職業分類の下に会員となるには、商業、工業、専門職務または団体にかかわる活動の少なくとも60%を、当該職業分類となっている活動に捧げており、かつ当人が主として当該事業または専門職務活動に従事していることがその地域において一般から認められていなければならない。各クラブはこのような規定を採用するように勧告されている。

職業分類の調査 (Classification Survey)

クラブは、クラブに反映されるべき、その地域社会の有意義な職業の調査を頻繁に行 い、それを基に永久的且つ最新の職業分類の記録を作成すべきである。
(要 P.9)

職業分類表 (Classification Roster)

地域社会における事業及び専門職務活動のすべてを含む一覧表で、クラブで既に充填されているもの、未充填のものを明記したもの。
(要 P.264)

職業別協議会 (Vocational Craft Assemblies)

同一または同種の職業分類の会員が集まって、アイディアを交換し、あるいは職業奉仕の問題と機会を討論する会合。国際大会あるいは地区大会で行われる。

職業奉仕 (Vocational Service)

ロータリーの第2奉仕部門。その目的には、事業及び専門職務の道徳的水準を高め、あらゆる有用な業務は専重されるべきであるという認識を深め、あらゆる職業に携わる中で奉仕の理想を生かしていくことが含まれる。クラブの役割としては、クラブ会員の手腕を生かして、社会のニーズに応えられるようなプロジェクトを開発することが含まれる。また、ロータリーの原則に沿って自らと自分の職業を律し、併せてクラブが開発したプロジェクトに応えることが含まれる。
(要 P.71・274)

職業奉仕委員会 (Vocational Service Committee)

クラブ会員が、その職業関係における諸責務を遂行し、各会員それぞれの職業における慣行の一般水準を引き上げるうえに役立つ指導と援助を与えるような方策を考案しこれを実施するものとする。
(要 P.245・247)

職業奉仕活動 (Vocational Service Activities)

職業奉仕は多面的であり、その対象範囲は無限に広がるものである。顧客関係、雇主と従業員関係、労働団体との対応、職業情報の提供、心身障害者の就職指導、青少年や高齢者への職業案内等を、個人レベルでは四つのテストを実践し、顧客、従業員に職業上の親切の基準を高め、信頼関係を樹立し、地区またはクラブレベルでは事例研究等を通じて友好的競争相手は業界を発展させる仲間との考え方の下に、発展的に協力し、従業員研修、引退後の奉仕の機会、識字率の向上、職場の薬物濫用防止と治療、職業相談、また職業活動表彰等を行い、国際レベルでは、職業に関係した多くのロータリー財団プログラムがあり、これに積極的に協力して、国際間の友情、平和、発展に寄与することである。
(要 P.72)

職業奉仕月間 (Vocation Service Month)

RI理事会は、クラブだけではなく、各ロータリアンも、職業奉仕の理想を日常実践するように強調するために、毎年10月を特に職業奉仕に重点をしぼったプログラムを行う「職業奉仕月間」と定めた。
「職業奉仕月間」中、クラブに推奨する具体的活動には:
  1. 地区レベルの行事でロータリー・ボランティアを表彰すること;
  2. ロータリー親睦活動への参加を推進すること;
  3. 職業奉仕活動またはプロジェクトを提唱すること;
  4. 空席の職業分類に会員を入会させる会員増強活動。
(要 P.73)

職業奉仕に関する声明 (Statement on Vocational Service)

職業奉仕とは、あらゆる職業に携わる中で、奉仕の理想を生かしていくことをロータリーが育成、支援する方法である。
職業奉仕の理想に本来込められているものは次のものである。
  1. あらゆる職業において最も高度の道徳的水準を守り、推進すること。その中には、雇主、従業員、同僚への誠実、忠実さ、また、この人達や同業者、一般の人々、職業上の知己すべてへの公正な取り扱いも含まれる;
  2. 自己の職業またはロータリアンの携わる職業のみならず、あらゆる有用な職業の社会に対する価値を認めること;
  3. 自己の職業上の手腕を社会の問題やニーズに役立てること。職業奉仕は、RCとクラブ会員両方の責務である。クラブの役割は、たびたび職業奉仕を実践してみせることによって、また、クラブ自身の行動に職業奉仕を生かすことによって、模範となる実例を示すことによって、さらに、クラブ会員が自己の職業上の手腕を発揮できるようなプロジェクトを開発することによって、目標を実践、奨励することである。クラブ会員の役割は、ロータリーの原則に沿って、自らと自分の職業を律し、併せてクラブが開発したプロジェクトに応えることである。
(要 P.71)

職業奉仕の新方針

職業奉仕は長年会員個人の責任において実践すべきものとされてきた。1987−'88年度にRI理事会はこれを改め「職業奉仕はクラブと会員双方の責務である」と声明、職業奉仕実践のためクラブと会員の役割を明らかにした。これが職業奉仕の新方針といわれる。
職業奉仕に関する声明を参照のこと]

職場への尊敬 (Respect for the Workplace)

特に職業奉仕に関連して、ロータリーの資料その他で使われる標語。

職場または住居の所在地 (Location of Business or Residence)

クラブの各正会員は、クラブで分類される事業または専門職務に、自らかつ現実に携わっていることを要する。但し別段の規定による場合を除いて、その職場またはその住居がクラブの所在地域内、もしくはその周辺地域にあることを要する。職場とは、正会員または推薦されている正会員候補者が通常自己の事業または専門職務活動をなし、責務を果たす所を指すものと了解されている。組織規定中で住居と述べる場合、それは、その個人の主たる居住地を指すものと了解されている。
(要 P.12)

所在地域 (Locality)

クラブの名称と所在地域を参照のこと]
(要 P.36・177)

所在地域の共有 (Sharing Locality)

RI理事会の承認を得てアディショナル・クラブを結成するため、RCはアディショナル・クラブとの所在地域の共有を決めてもよい。所在地域を共有する場合、所在地域全体を共有しなければならない。

女性会員 (Women Rotarians)

1989年規定審議会で、会員は男性に限るとの条件が廃止され、性別に関係なく、有資格者の入会を認めることができる。

女性のニーズに応えるロータリー活動 (Rotary Action to Address the Needs of Women)

RI理事会は、女性のニーズと向上に関するRIの姿勢について次の声明を採択した。RIは次のことを認識して、
  1. ロータリー運動において女性が、ロータリアンとして、配偶者として、関係団体として、ロータリーの綱領の達成に貴重な貢献をしていること;
  2. 女性の地位は、子供や家族の幸福に本来密接な関連のあること;
  3. 女性の地位向上は、全社会のためになること;
  4. 女性は未来の建設に重要な役割を果たすこと。
    1. 地域社会における女性の能力開発と向上に影響を及ぼす問題について理解を深めるよう全ロータリアンに奨励する;
    2. 女性ロータリアンに、地域社会、地区、国際レベルで、他の女性会員と提携し、親睦を培い、経験を語り合い、女性のロータリー入会を増やし、女性のニーズに応えるプロジェクトを増やすよう奨励する;
    3. 女性ロータリアンに地域社会の女性のニーズを見極めるよう奨励する;
    4. RCに次のことを奨励する:
      • 世界社会奉仕やロータリー地域社会共同隊など既存のロータリー・プログラムを通じて女性に影響を及ぼす重要問題に取り組むこと;
      • 少年少女を問わず、地域社会の子供たちすべてが基本的な読み書き計算能力を身に付けられるように少なくとも小学校に通い、卒業できるように配慮すること;
      • 家庭内暴力を受けやすい女性や子供に社交や法的サービスを提供する避難所を設け、支援すること;
      • 男女両方のニーズに応える奉仕プロジェクトを選ぶ機会を増やすために女性会員の数を増やすこと;
      • 若い人や女性の指導力を伸ばす機会を増やすために、より多くの地域社会でIACやRACを結成すること;
      • 女性の直面する問題についてIACやRACの会員と情報交換をし、インターアクターやローターアクターに女性に影響を与える問題に取り組むよう奨励すること;
      • 女性の直面する問題に取り組んでいる他の非政府団体と提携すること;
      • ロータリー運動への配偶者や他の各種関係団体の優れた貢献を、できれば地区大会などの特別行事で表彰し、ロータリーへ絶えず貴重な奉仕活動を行うよう奨励すること。
(要 P.66)

事例研究法

ロータリアンが、日常、職業に携わっていて現実に直面した問題に基づいて話し合うグループ討論会のこと。参加者は、自分自身がその問題に直面したらどうするかという観点で、問題解決を探り、話し合う。

新会員の入会式 (Induction of New Members)

クラブは、新会員のための入会式を行うよう奨励されている。標準もしくは一定の入会式次第書はないため、各クラブは独自の厳粛で意義深い入会式の手続を考案するよう推奨されている。
(要 P.15)

新加盟クラブの人頭分担金

5月15日またはそれ以前に新たに加盟したクラブに限り、7月1日における会員数を証明し、その日付による人頭分担金を支払うものとする。同様に、11月15日またはその直前に加盟した新クラブに限り、1月1日における会員数を証明し、その日付による人頭分担金を支払うものとする。
(要 P.56)

審議会運営委員会 (Council Operations Committee)

審議会運営委員会は、審議会議長、副議長、定款細則委員によって構成される。任務は
  1. 審議会の会議運営手続規則する。
  2. 審議を求めている案件の審議順序を審議会に推奨する。
  3. 立法案またはその修正案の中に、委員会または審議会が欠点または欠陥を見つけた場合、できれば、それを直すために必要な修正を審議会のために起草する。
  4. 審議会の採択する制定案が十分効果を発揮できるように、必要に応じて、RI細則と標準RC定款の関連個所の修正文案を作成する。
  5. 審議会の報告書を作成する。さらに、関連個所を修正する必要がある場合、その修正をする。
(要 P.106)

審議会の会議 (Meetings of the Council)

規定審議会は3年に1度、4月、5月または6月、できれば4月に招集されるものとする。RI理事会が審議会の日を決める。財政的その他のやむを得ざる理由により理事会全体の3分の2の賛成票で、別段の決定をした場合を除き、審議会はRI世界本部の近辺にて開催される。
(要 P.105)

新クラブの結成 (Organization of New Clubs)

新クラブの結成が期待されるとき、ガバナーは「拡大調査報告書」と「RCの設立に関する合意書」に記入、署名の上事務総長に提出する。ガバナー自ら、或は主としてスポンサー・クラブから特別代表を任命して結成の任に当たらせる。新クラブは一定の所在地域を有し、その地域内に最低40の職業分類が必要である。会員は職業分類制のもと創立時は最小限20名で、様々な分野から得られることが望ましい。50名以下のクラブでは同一職業分類に5名まで、51名以上のクラブでは正会員数の10%まで認められる。新クラブのスポンサー・クラブは、会員数20名以上でなければならない。
(要 P.16・37・224)

新クラブのプログラム (Programs for New Club)

ガバナーまたはクラブ結成者は、新クラブの最初の8週間ないし10週間までの例会プログラムを提供する責務がある。これは、誕生間もないクラブの世話をするスポンサー・クラブの義務を免除するものではない。
(要 P.37)

新クラブへの激励 (Encouragement to New Clubs)

新クラブのRI加盟については、地区内の近隣のクラブおよびRIの元役員にこの旨を通知するとともに、元役員および近隣クラブ会員の訪問は、新クラブへの激励になると伝えるべきである。
(要 P.38)

新人道的補助金 (New Opportunities Grants)

この補助金は、1996年10月に創設されたもので、地区財団活動資金(WF)を通じて調達される。斬新でユニークな人道的国際奉仕プロジェクトを企画し、既存のロータリー財団プログラムの資格基準を必ずしもすべて満たすことのできない国際奉仕プロジェクトのためにDDF(地区財団活動資金)を使うことができる。

新世代交換 (New Generations Exchange)

1997年3月の理事会決定で、青少年交換の範囲内で、新世代交換という新しい機会が設けられた。現在の青少年交換が14歳から18歳の年齢層を対象とし、研究グループ交換が主として25歳から40歳の年齢層を対象としている。その中間の18歳から25歳を対象とするのが、この新世代交換である。交換期間は3〜6週間で2地区のガバナーが協議して決定する。
(要 P.94)

新世代のための会議 (Conference for New Generations)

RCは、地域社会レベルで、新世代が地域の指導者と関心事を話し合い;
希望、夢、抱負を表明し;
自分と居住地域社会の問題の解決策を探るための討論の場を提供しなければならない。新世代のための会議の目的は、地元レベルで、地域指導者と若い人の対話の場をつくることである。
  1. 若い人がその関心事を述べ、未来の夢を明確にし、目標達成に必要な支援を見極める機会を提供すること;
  2. 地域の指導者に対して、地域社会のニーズを検討するときに、若い人の参加を奨励すること;
  3. 立派な地域社会をつくるのはみんなの責任であるという自覚を植え付けること。
(要 P.89)

新世代のための月間 (New Generations Month)

年齢30歳までの若い人の育成を支援するすべてのロータリー活動に焦点を当てるために、9月は「新世代のための月間」に指定されている。RCは、「各ロータリアンは青少年の模範」(Every Rotarian an Example Youth)という標語を、「新世代のための月間」中のクラブ会報や広報資料に使うよう奨励されている。従来の「青少年活動月間」の名称が変わったもの。
(要 P.89)

新世代のためのロータリー・プログラム (Rotary's Programs for New Generations)

次のプログラムと活動が新世代のためのロータリー・プログラムを構成する:
健康:ポリオ・プラス、保健教育、児童の早期教育、薬物濫用及びアルコール過飲防止、エイズへの理解、障害者支援、貧困に関するプログラム、飢餓問題。
人間の価値:地域社会に人間の普遍的価値を推進、家族と地域社会の模範となる、両親による指導プログラム、クラブ奉仕プロジェクトに家族を参加させる、世代間のプログラム、人格陶冶プログラム、紛争解決プログラム、子供の権利に関するロータリーの方針を支援、時間を惜しみなく注ぐ。
教育:機能的識字率の向上、奨学金、青少年交換、職業研修、青少年のための職業実習、環境保全、地域社会における青少年のイメージ・アップ、新世代のニーズに対する地域社会の理解を深める。
自己開発:新世代のためのロータリー会議、顧問プログラム、IACとRAC、IACとRAC会員の指導者講習会、ロータリー青少年指導者養成プログラム、地域社会に青少年諮問審議会を設置、ピア・サポート・プログラム、余暇の生産的活用を助長。

人道的援助と設備に対する要請 (Request for Humanitarian Aid and Equipment)

RIはただ単に人道的援助と設備を提供している各種運動とは提携しない。これらの各種運動を手がけている機関は他に多くあるからである。各クラブは、この種の問題については、クラブの自主性で措置を講じて差し支えない。

人道的物資の輸送補助金(試験的プログラム) (Humanitarian Transportation Grants)

人道的物資の輸送補助金は、RC及び地区に寄贈された人道的物資と器材を国から国へ輸送する経費を賄う資金を提供する。人道的物資の輸送補助金の資金は、このプログラムを支援する特別の資金プールに寄せられる地区未使用の人道的配分地区財団活動資金(DDF)によるものである。

人道的プログラム (Humanitarian Program)

ロータリー財団の3大プログラムの一つ。 [各補助金を参照のこと]

人道的補助金プログラム (Humanitarian Grants Program)

人道的補助金プログラムは、RCと地区が、世界中の人々の生活を向上する地域社会プロジェクトの開発に利用できる資源を提供する。人道的補助金プログラムは、次の4つの共通の特徴をもつ選択肢を提供する。人道的補助金を通じて資金が支給されるプロジェクトは、次の事項を満たさなければならない。
(要 P.129)

人頭分担金 (Per Capita Dues)

各クラブはRIに、そのクラブの名誉会員を除き会員一人当たり年額米貨39ドルの人頭分担金を支払う。2006-07年度まで増額となる。人頭分担金は、毎年7月1日及び1月1日に、当日の会員数に基づいて分納する。クラブは最低10名分の人頭分担金を支払う義務がある。10名以下のクラブも10名分の人頭分担金を支払う必要がある。
(要 P.56・222・269)

信任状 (Credential)

クラブを代表して、国際大会・規定審議会・地区大会などに出席して投票権を行使する者にクラブが与える証明書である。これらの大会その他の会合では、必ず「信任状委員会」−「資格審査委員会」ともいう−が任命されて、各選挙人の信任状の適否を審査し、適性と認められて初めて選挙権を行使できる。クラブの代表者(即ち選挙人)は必ず信任状を携えて大会などに赴かなければならない。
(要 P.265)

信任状委員会 (Credentials Committee)

国際大会、規定審議会、地区大会などに出席して投票を行使する者にクラブが与えた信任状の適否を審査するためにRIが任命した委員会である。
(要 P.192・197)

ジーン・ハリス賞 (Jean Harris Award)

1996−'97年度に新設された賞で、女性の進歩に貢献したロータリアン以外の女性に対して、地区レベルで授与される。

親睦活動委員会 (Fellowship Activities Committee)

会員間の知り合いと友誼を増進し、用意されたロータリーのレクリエーション及び社交的諸活動への参加を会員に奨励し、本クラブの一般目的の遂行上会長または理事会が課する任務を果たすものとする。
(要 P.245・247)

推奨クラブ細則 (Recommended Club Bylaws)

本細則の内容は理事、役員の選挙、理事会、役員の任務、会合、入会金、会費、採決の方法、委員会、委員会の任務、出席義務規定の免除、財務、会員選挙の方法、決議、議事の順序、改正について記載されている。
この細則はRIの定款、細則と矛盾しない限り、クラブ自身の事情に応じて、細則に規定する手続に従い変更することができる。
(要 P.242)

据え置きクレジット

認証ポイントを参照のこと]

優れた地区大会の12原則

RI理事会は、地区大会を成功させるため、ガバナーが次のことを行うものと確信している:
  1. 地区大会の立案、組織、運営に十分参加すること。
  2. 定刻に開始終了する総合的かつバランスのとれたプログラムで、ロータリーに関係のあることや、地元の関心の高い問題について斬新で意欲をかきたてるような講演を含むプログラムを開発すること。新世代のためのロータリー・プログラムやロータリー財団プログラムの参加者を活用することなどもその一例である。
  3. 会長代理は、地区大会中、会長と同じ立場にあり、配偶者を含め最多数の出席者を見込める大会会議で20〜25分間主要な講演をする機会を用意しなければならないと認識すること。また開会と閉会会議において、会長代理がロータリーの現況報告と閉会の辞を述べる機会も必ず用意しなければならない。会長代理のロータリー経験を発揮できるような討論会その他の会合に会長代理の参加をお願いしてもよい。しかしながら、会長代理の挨拶を大会プログラムに組み入れる前に、ガバナーはプログラム参加に関し会長代理の意向を聴くべきである。会長代理夫妻には、会長にふさわしい歓待と丁重さで接しなければならない。
  4. 会期は最小限2日間、最大限3日間の大会を立案し、明確にロータリーを内容とする本会議とグループ討論に少なくとも9時間を充てる計画を立てること。例えば、ロータリアンでない講演者がプログラムに登場する場合には、講演の主題をロータリーの綱領に直接関連させるよう努めなければならない。
  5. 効果的に勧誘し、他の行事と日時が重ならないようにし、費用は妥当な額にして、地区内のできるだけ多くのロータリアンが参加できるよう目指すこと。
  6. 大会プログラム・行事の中に地区内全クラブの代表者を参加させることによって、全員無参加のクラブが一つも出ないよう注意すること。
  7. 配偶者やその他のための行事の時間と本会議の時間を調整して、あらゆる登録者が本会議に出席できるよう配慮すること。
  8. グループ討論にできるだけ多くの人の参加を求めること。
  9. 新ロータリアン、初めて出席する人、クラブ会長、次期クラブ会長と見分けられるように何らかの方法をあらかじめ講じること。
  10. 事前登録を奨励しながら、次期地区大会を推進する会議を開催すること。
  11. 地区大会前、会期中、大会後も入念に計画した広報活動をして、報道機関を含め、地元地域社会の参加を奨励すること。
  12. 地区中の多くのロータリアンにできるだけ任務を割り振ること。
地区大会を参照のこと]

スター・プログラム (Star Program)

STARプログラムは、Special Training for Action in Rotaryの頭文字語で、1976年に米国テキサス州エルパソ・ロータリー・クラブで開発された。このプログラムは、会員のロータリー知識を豊富にし、クラブ会員をクラブ指導者としての役職に備えさせる面で効果のあることが実証された。より活動的で、よりロータリー知識のある会員を増やすために、同様のプログラムを採用するようクラブに奨励している。

スポンサー・クラブ (Sponsor Club)

特別代表の所属クラブが新クラブの「スポンサー」となるのが普通である。スポンサー・クラブの最低会員数は20名要する。スポンサー・クラブは次の責務を負う:
  1. 特別代表が、新クラブを立派に結成できるよう、その計画と遂行を援助すること;
  2. 新クラブの初期のプログラム;
  3. ロータリー運動の1単位として、発展し始めた新クラブを指導すること。
スポンサー・クラブは、新クラブがRI加盟の直後、少なくとも1年間は援助することを要請される。
(要 P.36)

スマイル・ボックス (Smile Box)

例会場で会員が自由意思で善意の寄付金を入れる箱。1936年大阪RCで初めて実施されたロータリー特有のもので、会員、家族、事業場等の慶び事、お祝い事をニコニコしながら披露し、喜びを分かち合い、又失敗したり、迷惑をかけたときもユーモアたっぷりに苦笑し、例会を賑わせて親睦を増進し、集まったお金は主として奉仕活動資金に使われる。ニコニコ箱とも呼ばれる。

正会員 (Active Member)

RI定款第5条第2節に定められた資格条件を有し、職業分類の下にクラブ会員として選ばれ、会員としてのすべての義務、責任及び特典を有するクラブ会員。
(要 P.171・172・179・232・263)

正会員の移転 (Active Member Moving from the Territorial Limits of the Club)

正会員が、自宅、勤務地共、所属クラブの所在地域限界外へ移転する場合、クラブ理事会の承認を得てその会員身分を保持できる。但し、同一の職業分類において活動し、所属クラブの例会数の30%出席その他の条件に引き続き従わなければならない。

青少年活動月間と青少年に関する標語 (Youth Activities Month and Youth Slogan)

現在は「新世代のための月間」と改称された。
新世代のための月間を参照のこと]

青少年交換 (Youth Exchange)

高校生の年齢層の男女学生が、国際理解と親善を推進するために、1学年度または休暇中、海外に勉学または旅行するRIプログラム。交換学生は、RI理事会推奨の指針と手続に従って、派遣・受け入れRCまたは地区の推薦の下に選考される。
(要 P.94・274)

青少年と接する際の行動規範に関する声明 (Statement of Conduct for Working with Youth)

RIは、ロータリーの活動に参加するすべての人々のために最も安全な環境を作り、維持するよう最善を尽くしている。ロータリアン、その配偶者、その他のボランティアの人々は、ロータリーを通じて関わる児童および青少年の安全を考え、肉体的、性的、あるいは精神的な虐待を防止して、彼等の身を守るため、最善を尽くす責任がある。
(要 P.89)

青少年への奉仕の目標 (Objectives of Service to Youth)

次の目標が、クラブの参考案として承認されている:
  1. 大人への成長過程にある青少年に影響を及ぼす都市及び農村の状況と要素を実際に即して知り、理解しようとすること。
  2. 青少年にとって (a) 健康体、(b) 均衡のとれた教育、(c) 精神的資質の涵養、(d) 職業の賢明なる選択及び、(e) 十分な職業予備教育がいかに重要かを認識すること。
  3. RC並びに個々のロータリアンに対し青少年関係の活動を奨励すること。ロータリアンは青少年活動の最高の適格者であり、青少年活動を通じて最大の奉仕を行うことができる。
  4. 地域社会に対して個人の負う責務を認識することを通じて青少年に善良な市民精神を鼓舞すること。これによってのみ、地域社会の一員たる特権が保持されるのである。
  5. 青少年の心の中に世界情勢の理解をはぐくみ、自国ばかりでなく他国の国民に対しても適正な態度を取るよう推進すること。
  6. (a) ロータリアンと青少年の個人的接触、(b) 年代の異なるグループ、例えば青少年と成人とか青少年と両親といったグループ間の意思疎通を図ることに関する研究、及び、(c) 他国の青少年との直接、間接の接触を実現するための手段、方法の促進を図ること。

青少年奉仕 (Youth Service)

1923年、セントルイス国際大会で「善良で健全な市民を育てる」青少年奉仕活動が討議。当初は社会奉仕委員会の小委員会として発足。次時代、青少年育成の重要性から第五奉仕部門と呼ばれたこともある。青少年交換、奨学生、インターアクト、ローターアクト、ロータリー青少年指導者養成プログラム、職業相談指導、ロータリー地域共同隊、ロータリー地域社会共同隊、身体障害者の援助、各種野外活動などを通じて才能と熱意を呼び起こし、奉仕と責任感を育てることを目的とする。

税制上の優遇措置と寄付金 (Tax Advantages and Contributions)

1997年7月より、対象プログラムヘの寄付について、特定公益増進法人である国際交流基金に対する寄付金として扱われ、税制上の優遇措置(個人は所得控除、法人は損金算入)が受けられることとなった。
  1. 寄付金額   ¥300,000以上(一時払い)のこと
  2. 対象プログラム   各種教育的プログラム
個人の場合、年度末の寄付は12月10日までに送金する。
(要 P.136)

制定案 (Proposed Enactment)

規則制定を参照のこと]
(要 P.107・159・186)

青年功績賞 (Youth Merit Awards)

RI理事会は生活態度、奉仕の行為、あるいは指導力そのほかの面で称賛に値する青少年に対し、青年功績賞を贈るよう、各クラブに奨励している。

世界インターアクト週間 (World Interact Week)

RI理事会はRCとIACに、11月5日を含む1週間を「世界インターアクト週間」として遵守するよう奨励している。それはRCとIACを国際規模の活動に参加させるためである。
(要 P.91)

世界社会奉仕 (World Community Service)(WCS)

WCSプログラムは、国際奉仕に属する活動である。ロータリアンは、このような活動を通じて、人々の生活を改善し、人々のニーズに応えるプロジェクトを実施する。そして、物質的、技術的、専門的援助を通じて、国際理解と親善を堆進する。
目標
  1. 援助を必要としている人々の生活の質を、ロータリーの国際奉仕を通じて、高めること。
  2. 異なる国のRCと地区が協力して国際奉仕プロジェクトを遂行するのを奨励すること。
  3. 援助を必要とするプロジェクト、それに援助を提供したいという申し出についての情報交換の機会を効果的に提供すること。
  4. 国際規模の開発や文化上の問題について、さらに自主自助のプロジェクトを実施する重要性についてロータリアンの理解を深めること。
  5. RIと財団の関係プログラムと活動の参加者にWCSプログラムの提供するサービスを利用してもらうこと。
  6. ロータリー財団その他からWCSプロジェクトに授与される補助金についてロータリアンに知らせること。
  7. WCSの成功談を他のロータリアンに伝えること。
  8. 国際理解、親善、平和を育成すること。
(要 P.82・274)

世界社会奉仕カール・ミラー助成金と地区財団活動資金による世界社会奉仕助成金 (Carl P.Miller and District Designated Fund Discovery Grants)

この助成金は、当初、元会長のカールP.ミラー夫妻の寄付により設立されたもので、2ヶ国以上のクラブと地区の参加する大規模な共同奉仕活動になる可能性をもつ国際奉仕プロジェクトを推進するものである。世界社会奉仕カール・ミラー助成金は国際奉仕プロジェクトの開発段階に必要な旅費と関連経費を支援する。
米貨3,000ドルまでの補助金が競争制の下にクラブまたは地区に年2度授与される。ロータリー財団に申し込めば、申請書が入手できる。申請書受理の締切日は10月1日と4月1日である。
地区または地区財団活動資金を使って世界社会奉仕助成金を申請することもできる。このDDFによる米貨5,000ドルまでの助成金は、競争制ではないので、1年を通じて承認される。

世界社会奉仕ネットワーク (World Community Service Network)

世界社会奉仕ネットワークは、WCSプロジェクト開発や寄贈品の海外輸送に知識や経験の面で実績のあるロータリアンによって構成される。このロータリアンたちは、クラブや地区の国際奉仕プロジェクト実施を進んで援助する。ネットワークは、具体的に言えば、国際奉仕プロジェクトを成功させる方法、ロータリー財団その他から得られる資金調達の機会、寄贈品の海外輸送手続についてクラブや地区に総合的情報や助言を提供するものである。

世界社会奉仕プログラム (World Community Service Program)

WCSプログラムは、次の活動を含む。
  1. WCSの機会と活動を通じてロータリーの国際奉仕の目標を広く知ってもらうようにすること。
  2. WCSプロジェクト交換室の推進と活用。
  3. 適切であれば、地区レベルとクラブ・レベルにおいて国際奉仕委員会とロータリー財団委員会との協力を推進すること。
  4. WCS活動を含む国際奉仕の牽引車として国際共同委員会を拡張すること。
  5. 災害救援プロジェクトの支援を推進すること。
  6. 2月23日の「世界理解と平和の日」の推進。
  7. WCSプロジェクトを寄贈品と奉仕活動で援助するための現物拠出情報ネットワークの活用。
  8. 国際奉仕プロジェクト諮問委員会(IPACs)がWCS活動の有益な骨組みとなっている地域においては同委員会の目的と業績を推賞すること。
  9. 国際ボランティア奉仕など、WCS活動にロータリアンを直接参加させること
(要 P.83)

世界社会奉仕プロジェクト交換 (WCS Project Exchange)

RIにはWCSプロジェクトが登録されている。
  1. 援助を求めるクラブは、その詳細をプロジェクト交換資料書式に記入、ガバナーとWCS委員長を経て世界本部に送る。これはWCSプロジェクト交換一覧表として年2回、各地区に送られる。
  2. 援助したいクラブは、援助の種類や希望地域を記入したプロジェクト交換情報要請書式を世界本部に提出すれば、いくつかの適格なプロジェクト情報が送られてくる。情報請求はプロジェクト引受の義務にはならない。
(要 P.83)

世界食料評議会 (World Food Council)(WFC)

世界平和を願望するロータリアンは、世界人類生存の根源である食料の問題に無関心ではあり得ない。よって、世界食料評議会の活動と意見に対し、注目する必要がある。

世界親睦活動 (World Fellowship Activities)

趣味や共通の関心事を通じて国際友好を育成するプログラム。アマチュア無線からヨットにいたるまで広範囲にわたる関心事別に「親睦」グループが結成されている。機会は無限であり、ロータリアンがロータリーを通じて友人の輪を広げる最適の方法である。現在は「ロータリー親睦活動」と呼ばれている。
ロータリー親睦活動趣味・職業別親睦活動を参照のこと]

世界平和冠名奨学金基金 (Endowed World Peace Scholarship)

250,000ドル以上寄付すると2年間修士課程を学ぶ世界平和奨学生のための奨学金基金を設立することが出来る。

世界平和奨学金 (World Peace Scholarship)

教育的プログラムの一つ。
ロータリー・センターで学ぶ奨学生を、世界平和奨学生と呼び、このロータリー・センターは以下の世界7ヵ所8大学が指定されている。
ロータリー・センター 2002-04年度 2003-05年度 2004-06年度
国際基督教大学(日本、東京)
パリ政治学院(フランス、パリ)
ブラッドフォード大学(英国、ウエストヨークシャー州) 12 13 10
デューク大学/ノースカロライナ大学チ
ャペルヒル校(米国、ノースカロライナ州)
カリフォルニア大学バークレー校(米国、
カリフォルニア州)
10 10 10
サルバドール大学(アルゼンチン、ブエノ
スアイレス)
12
クイーンズランド大学(オーストラリア、
クイーンズランド州ブリスベン)
11 10
69 65 60
国際問題研究のためのロータリー・センターロータリー世界平和奨学生を参照のこと]
(要 P.125)

世界本部 (World Headquarters)

RI世界本部を参照のこと]
(要 P.274)

世界理解月間 (World Understanding Month)

1905年2月23日はロータリーの創始者ポール・ハリスが友人3人と最初に会合をもった日である。この2月を特別月間として世界理解月間に指定されている。同月間中、クラブは、世界平和に不可欠なものとして理解と親善を特に強調するクラブ・プログラムと活動を実施し、世界社会奉仕を中心としたプログラムを行うよう要請されている。
(要 P.85)

世界理解と平和週間 (World Understanding and Peace Week)

1992年規定審議会は、2月23日に始まる1週間を「世界理解と平和週間」と呼び、ロータリーの奉仕活動を強調することを決議した。

世界理解と平和のためのロータリー財団基金 (Endowment)

通称エンドーメント。財団へのほかの寄付金とは違い、寄付金を元本金として、元本金より上がる配当・利息収入のみを事業目的に使う。現在、恒久基金と名称を変更した。
財団への寄付を参照のこと]

世界理解と平和の日 (World Understanding and Peace Day)

1905年2月23日はロータリー創始者ポール・ハリスが友人3人と最初に会合をもった日である。この2月23日の記念日は世界理解と平和の日として遵守されている。各クラブはこの日に、ロータリーの国際理解と友情と平和への献身を特に認め、強調しなければならない。
(要 P.83・85・274)

世界ローターアクト週間 (World Rotaract Week)

毎年3月13日を「世界ローターアクトの日」と定め、3月13日を含む1週間(国の慣行によって月曜から日曜、日曜から土曜まででもよい)を「世界ローターアクト週間」と指定した。ローターアクトへの理解と協力と援助を推進する絶好の機会である。
(要 P.92)

世話人 (Coordinator)

各地区ガバナーが地区所有のロータリー視聴覚資料の活用を奨励し、その使用を調整し、それらの目録を保管し、クラブの使用状況を評価する視聴覚資料世話人を任命することをRI理事会が推奨している。

選挙管理委員会 (Balloting Arrangements Committee)

各国際大会において会長は、選挙人の中から、会長の決定した5名以上の選挙人から成る選挙管理委員会を設置する。この委員会は、すべての投票の準備、投票用紙の配布及び投票の集計の任にあたる。
(要 P.194・201)

選挙人 (Elector)

選挙人は正当に選ばれた代議員、委任状所持者及び特別代議員を言い、国際大会の選挙体を構成する。地区大会で投票が行われる場合、やはり選挙人が選ばれる。
(要 P.100・174・197・266)

全国予防接種日 (National Immunization Days)(NIDs)

ポリオ・ワクチンを投与するための全国予防接種日。

創始者 (Founders of Rotary)

1905年シカゴ市に最初のRCを創設したポール・P・ハリスを指す。彼は1947年1月27日死去した。彼とともに最初のロータリーの会合を持った人は仕立屋のハイラム・ショーレ、石炭商のガスターバス・ローア、鉱山技師のシルベスター・シールの3人で、ポール・ハリスを入れた4人をRI創立4祖という。ポール・ハリスは弁護士であった。

相談役 (Counselor)

RIが指名して地区協議会等の会合に出席して会員の質問等に答える役をする人。通常ガバナーを勤めた人がなる。

創立会員 (Charter Member)

RCの創立会員、すなわちRI加盟前に選ばれた会員。20名以上の創立会員名を記載した申し分のない名簿を提出しなければならない。男性のみ、女性のみを会員資格とする新クラブの結成は、RIの精神に沿わない。クラブの加盟申請書の一部としてRI理事会に提出された会員名簿は、クラブの創立会員の名簿とみなされる。申請に関するRI理事会の決定が行われるまでは、この名簿に載っている以外に新たに会員を入会させることはできない。
(要 P.16・35・37・264)

ゾーン (Zone)

RI会長指名委員とRI理事指名委員を選挙するために、RI細則が定め、RI理事会が編成した、RI地区内のクラブ集団。ゾーンはまた研究会開催の基礎ともなる。
1995年改正され日本は四つのゾーンに分かれ、第2ゾーンにはグァム・サイパン・ミクロネシアを、第4ゾーンには香港・マカオ・台湾を含む。ゾーンの構成は12年毎に、また必要あれば臨時に見直される。アジアのゾーン数は7、世界のゾーン数は34となっている。1ゾーン当たりの会員数は約3万5千人である。
(要 P.274)

ゾーン研究会(ロータリー研究会)(Zone Institute(Rotary Institute))

ロータリー研究会を参照のこと]
(要 P.267)

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