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退会 (Resignation)

本クラブからの退会申出は、会長または幹事宛に書面をもって行い、理事会によって受理されなければならない。但し、クラブに対する本人の負債が完済されていなければならない。また本クラブの資金、財産などに対し、あらゆる関与権を喪失する。

大会前青少年交換役員会合 (Pre-Convention Youth Exchange Officers Meeting)

国際大会の直前に同大会開催地で、世界各国の青少年交換担当役員を招いて開かれ、青少年交換の現状と問題点あるいは改善策などについて非公式な話し合いを行う。

大会前ローターアクト会議 (Rotaract Pre-Convention Meeting)

国際大会直前に大会の開催地で、全世界のRACの会員が集まって行う会合を指す。RA同志の情報の交換、活動などについての非公式な話し合いを行い、同時に親睦を深めることを目的とする。

大学教員のためのロータリー補助金 (Grants for University Teachers)

ロータリー財団の教育的プログラムの一つ。大学教員のための補助金は、特別なボランティア活動で、低所得の国の大学で教鞭をとる優秀な大学教員に授与される。補助金はRIのロータリー財団が管理する。
2001−'02プログラム年度より地区は、奉仕期間3ヶ月から5ヶ月で米貨12,500ドルの補助金か、奉仕期間6ヶ月から10ヶ月で米貨22,500ドルの補助金のいずれかを授与するかを選ぶことができる。
ロータリアンも、その親族も受領できるようになった。
(要 P.127)

代議員 (Delegate)

国際大会においてRCを代表する人。各クラブは、名誉会員を除き、会員数50名ごとに1名、またはその端数が26名以上の場合、さらに1名の代議員を国際大会に送る権利を有する。
(要 P.173・265)

代表議員 (Representative)

規定審議会で地区内クラブを代表するために選ばれたロータリアン(会長から別段の承認を受けない限り、元役員)。この代表議員は審議会の投票権を有する議員である。
(要 P.105・264)

代表議員の任務 (Duties of Representatives)

  1. クラブが審議会に立法案を提出する場合その作成を援助すること。
  2. 地区大会およびその他の地区の会合で、立法案を討議すること。
  3. 地区内のロータリアンの意向をよく知っておくこと。
  4. 審議会に提出された立法案のすべてに批判的な考察を加え、審議会に自分の見解を的確に伝えること。
  5. RIの構成な立法当務者として行動すること。
  6. 審議会の会議に、会期の全部を通じて出席すること。
  7. 審議会終了後、審議会で行われた審議について地区内のクラブに報告をすること。
  8. 地区内クラブが今後の規定審議会へ提出する立法案を作成するのを援助するために、いつでも地区内クラブの相談に乗ること。
(要 P.105)

大連宣言

地区のなかった日本に、1928年(昭和3年)7月、日本、満州、朝鮮、樺太、千島、台湾をテリトリーとして、第70地区が初めて設置され、米山梅吉第3代スペシャルコミッショナー(地区の無い時代にガバナーに代わる役をつとめたRI役員)が初代ガバナーに就任し、その年の12月に大連ロータリー・クラブが誕生した。
1936年(昭和11年)は所謂2.26事件が突発して全日本を震撼させた年であるが、その5月に、敢て第70地区第8回年次大会が神戸で開催された。
その前夜懇談会で、神戸ロータリー・クラブの直木太一郎から、「大連ロータリー・クラブの大連宣言は、日本文として適切にロータリー精神をあらわしているから、これを第70地区の宣言にしたい」と提案された。
おりからのロータリー日本化問題に関連して思わぬ波乱をまき起こしたが、議論沸騰の末、これこそロータリーを日本人に解り易く咀嚼したものであるとして賛成された。
大連クラブのロータリー宣言は次のとおりである。
  大 連 宣 言
第1.須らく事業の人たるに先立ちて道義の人たるべし。蓋し事業の経営に全力を傾倒するは因って世を益せんがためなり。ゆえに吾人は道義を無視していわゆる事業の成功を獲んとする者に与せず。
第2.成否を曰うに先立ち退いて義務を尽さむことを思い進んで奉仕を完うせんことを念う。自らを利するに先立ちて他を益せむことを願う。最も能く奉仕する者、最も多く満たさるべきことを吾人は疑わず。
第3.あるいは特殊の関係をもって機会を壟断しあるいは世人の潔しとせざるに乗じて巨利を博す、これ吾人の最も忌むところなり、吾人の精神に反してその信条を紊るは利のため義を失うよりはなはだしきは無し。
第4.義をもって集まり、信をもって結び、切磋し琢磨し相扶け相益す。これ吾人団結の本旨なり。しかれども党をもって厚くすることなく他をもって拒むことなく私をもって党する者にあらざるなり。
第5.徒爾なる角逐と闘争とは世に行なわるべからず、協力もって博愛平等の理想を実現せざるべからず、しかり吾が同志はこの大義を世界に敷かむがために活躍す。吾がロータリーの崇高なる使命ここに在り、その存在の意義またここに存す。

卓話 (Speech)

ロータリーにおいてスピーチというと通例、例会での卓話を指すことが多い。例会では、1時間の集会時間のうち、後半の30分が卓話またはその他のプログラム行事で占められる。会員以外の人をスピーカーとして新知識を求めるのも悪くはないが、会員相互の職業及び考え方を知るという意味で、会員自身による卓話が望ましい。

タスク・フオース (Task Force)

特別任務実行グループ、または単に実行グループのこと。理事会が1992−'93年度RI会長ダクターマンの勧告に基づき、従来の常仕委員会、特別委員会、アド・ホック委員会のほかに任命したもので、16の特別任務実行グループが設置されて以来、年々設置されるようになった。

多地区合同運営組織 (Multidistrict Administrative organizations)

RI理事会は、2つもしくはそれ以上の地区が、地区内のクラブを合同で運営することを望むような状況が有り得ることを認識している。RI理事会は、複数の地区が合同でクラブ運営をすることを認めている。
多地区合同奉仕活動を参照のこと]
(要 P.28・34・269)

多地区合同奉仕活動 (Multidistrict Service Activities)

2地区またはそれ以上の地区のクラブが参加する、奉仕活動及びプロジェクトが奨励されている。但し、一つの地区が「援助提供者」となり、もう一つの地区が「援助受領者」または「プロジェクト提唱者」となる世界社会奉仕活動において地区が協力しているプロジェクトについては、この方針は適用されない。
(要 P.28)

多地区合同青少年交換プログラム (Multidistrict Exchange Programs)

各ガバナーは、青少年交換プログラムを統括しながら、地区内の青少年交換活動の推進に全力を尽くすよう要請されている。RI理事会は、2地区以上のクラブが共同で交換活動またはプログラムを実施するために協力し合うことを望む例があるのを認めている。RI理事会は、各関与地区のガバナーにより適切な規定が適えられていることを条件に、このような多地区合同グループを認め、反対するものではない。
(要 P.95)

多地区合同PETS (Multidistrict PETS)

多地区合同PETSを実施するガバナー・エレクトは、プログラムの中で、ガバナー補佐と共に、少なくとも3時間を、地区ガバナー・エレクトと当該地区の次期クラブ会長との会合に当てなければならない。ガバナー・エレクトは、最終プログラムを練り、承認し、研修リーダーを選任し、本会議での講演者を決め、またRI会長に対して、多地区合同のPETSプログラムを承認したこと、及びこの研修セミナーの実施に先立つ4ヶ月前までには、前述の必要条件を実行することを明らかにする書簡を提出する責任がある。
(要 P.42)

他の団体の会員 (Membership in Other Organizations)

RCにおける会員の責任を果たすためには、ロータリアンは、会員としての義務を果たす機会を事実上減らしかねない同種の地域クラブまたは奉仕クラブに所属してはならない。他の奉仕クラブにおいて引き続き会員であるために、RC会員としての義務を果たしていない場合、クラブ理事会はその会員身分を終結させることができる。
(要 P.13)

他の奉仕クラブとの連合会 (Joint Meetings of Service Club)

RCが他の奉仕クラブと合同例会を開くことが、クラブのプログラム及び活動を最もよく推進するとは思われない。従って、RCが他の奉仕クラブと合同で週例会を開いてはならない。しかし、特別の場合に、他の奉仕クラブと合同例会を開くことはできる。
(要 P.12)

他の奉仕クラブのある地域 (Localities with Other Service Clubs)

ある地域にRCを結成しようとする試みがうまくいかない場合の主要な原因として、既にその土地に奉仕クラブがあるという事実が挙げられる例がある。しかし地域に既に奉仕クラブが存在するということは、その地域がRCを保持できないということを決定する要因とはならない。
(要 P.37)

単一移譲式投票 (Single Transferable Ballot)

国際大会において選挙される役職に、3名以上の候補者がいる場合は、単一移譲式投票が用いられる。このような候補者の氏名の記載順序は投票用紙ごと変えなければならない。過半数の票を得た候補者が当選したものとされる。いずれの候補者も過半数の票を得られない場合には、第2選択投票以下の選択票を加算して過半数の票を得た候補者を、当選者として発表する。
(要 P.100・198・201・204・209)

男女両会員の構成クラブ (Dual-Gender Club)

すべてのRCは、男性及び女性の両方を会員にもつよう奨励されている。単一性別会員からなるクラブが存在するところでは、ガバナーはその地元に新しく男女両会員から構成されるクラブを設立するよう推進すべきである。
(要 P.13)

地域 (Region)

地域という用語は、クラブの分類に用いられていた。USCB,SACAMA,ANZO,GB&I,CEEMA,Asiaの6地域があったが、1995年ゾーンの改編にともない廃止された。

地域雑誌 (Regional Magazine)

公式地域雑誌を参照のこと]
(要 P.20・58・227・228)

地域社会、国家及び国際問題の方針 (Policy in Community, National and International Affairs)

クラブは、物議をかもしている問題があり、対立する両者が適切に配されていることを前提として、会員にとり関心のある公共の問題について討議することができる。懸案の論議を呼んでいるいかなる公共の措置に対しても一体行動を取るものではない。
クラブでの討議議題の選定は、地元のクラブ会員の関心にかなっていて、設定されている方針の範囲内においてクラブが自ら決める事柄である。

地域社会の関心事項 (Community Concerns)

クラブの実施中のプロジェクトが、その地域と遊離しないように、定期的にクラブの奉仕活動を分析し、地域社会の真の関心事項に取り組むことに力を注ぐよう今まで以上に奨励されている。
  1. 得られる限りの情報をすべて使って、地域社会の真のニーズを見つける;
  2. ニーズを見極めたら、そのニーズに効果的に対処できるプロジェクトを計画、遂行する;
  3. プロジェクト遂行に当たっては、クラブの専門知識と技術、地区委員会、RI委員会または実行グループ、RIと財団からの数々の援助や補助金などのロータリーの人的、物的資源を活用すること;
  4. 地域社会ぐるみで、プロジェクトの目標を支援し、できれば、プロジェクトの実施に地域社会の人々を加えること。
(要 P.65)

地域大会 (Regional Conference)

知り合いと理解を育成・推進し、意見の交換の場を提供するために開催される。この地域大会は、RI理事会の指定した地域で開催される。
一般方針として、地域大会は、同一地域において5年に1回を超えて開催しないものとし、また、RIは、3年に1回を超える地域大会の開催は認可しない。
(要 P.117・226)

地域発展委員会 (Community Development Committee)

この委員会は、地域とその諸施設の現状を改善することによって住みやすい場所を築くよう心を配るものとされている。
交通、文化、施設、都市、農村発展などへの奉仕はこの委員会に含まれる。
(要 P.246・247)

チェスリー・R・ペリー (Chesly R.Perry)

ハリスにより「ロータリーの建設者」と呼ばれた人。1872年シカゴ市の文房具店に生まれる。セメント・ブロック機械の事業経営者でハリー・ラグルスの紹介で1908年シカゴ・クラブ入会。1910年「全米RC連合会」が結成され、第1回大会で大会委員長を務め、初代事務総長に任命された。RIになってからもその職を継承し1942年退任するまで32年間務めた。聡明実直な管理者で25年間で休暇をとったのはただ1度だけだったといわれる。事務総長退任後44-45年度にはシカゴ・クラブ会長も務め、文字通りロータリーの発展に全身全霊を傾け、名誉事務総長の尊称も丁重に辞退している。1960年2月21日88歳で逝去した。

地区 (District)

RIの管理の便宜上まとめられた一群のクラブの所在する、一定の地理的区域の名称である。各地区少なくとも75クラブ、2,700人の会員を有することが奨励されている。地区が30クラブ、1000名未満の場合、RI理事会は地区協会の変更や合併を行うことが可能となる。現在、日本の地区数は34、全世界は529となっている。(2004.7.1)
(要 P.21・215・265)

地区委員会 (District Committees)

地区委員会は、ガバナー補佐の助言を得てガバナーが公式に設定する地区目標を実行することを託されている。委員会は以下のような現行の運営を機能させるために任命されるものとする:
(要 P.32・34)

地区委員会委員の資格 (District Committee Qualifications)

地区委員会に任命されるための推奨最低限資格は、名誉会員以外の会員身分で地区内クラブに所属している瑕疵なき会員である。更に、委員長にはパスト・ガバナー、パスト・ガバナー補佐、もしくは有能な元地区委員会委員を選ぶよう推奨される。
(要 P.32)

地区委員会の構成 (District Committee Structure)

委員会が効果的であるためには、指導者に継続性がなければならない。
ガバナーは、各地区委員会に、最低3人の委員を任命する。その内それぞれ少なくとも1人は1年の任期を務め、1人は2年の任期を務め、1人は3年の任期を務めるものとする。以後、年々任務に就くガバナーが、空席を埋めるために、3年の任期を務めるロータリアンを少なくとも1人任命するものとする。各年度、ガバナーは各委員会の委員の1人を委員長に任命する。
(要 P.32)

地区会員増強委員会 (District Membership Development Committee)

ガバナーは次のことを行うよう勧められている:
  1. 地区会員増強委員会を設置する。同委員会は:
    1. クラブの会員増強委員会、特に会員数が減少しているかあるいは、ほとんど、または、まったく増加していないクラブの会員増強委員会と直接に協力活動すること;
    2. 地区の会員増強の進展に関する情報をあらゆる地区会合に提供し、また求められた場合はそれらの会合やクラブにおいて会員増強に関するプログラムを提供する責任を負うこと;
    3. 地区会員増強委員会の目標達成に適切と考えられるその他の活動をすること。
  2. 会員増強委員会の設置とその積極的な活動をクラブに奨励する。そしてクラブ会員増強委員会による会員候補者推薦ということは決して、会員個人の新会員推薦の責任を免除するものではない点をクラブに力説する;
  3. 週例会、情報集会、フォーラムでスピーチをしたり、クラブ会報に記事を載せたりすることによって、会員に多くの情報を伝達するようRC情報委員会に要請する;
  4. 最高の会員増加率を示したクラブを適切な形で表彰することを考慮する。
(要 P.33)

地区会員増強セミナー (District Membership Seminar)

目的
この1日セミナーは、8月もしくは9月に開催されるものとする。目的は、地区内のクラブが会員基盤を維持・増加できるよう支援するために、必要な技能、知識、および意欲を持つクラブや地区の指導者を育成するものである。関心あるロータリアンは、セミナーに参加できる。
議題 参加者
クラブ会長、クラブ・レベルの会員増強委員会委員、地区会員増強委員会委員、地区拡大委員会委員、ガバナー補佐およびその他関心あるロータリアンが参加する。
(要 P.44)

地区会費 (District Dues)

地区資金を参照のこと]
(要 P.265)

地区拡大委員会 (District Extension Committee)

各ガバナーは、地区内に新しいRCを組織する計画を練り、実行するために地区拡大委員会を任命する。委員会の構成、資格、任務と責任研修などに関しての詳細は別に定める。
(要 P.32)

地区拡大カウンセラー (District Extension Counselors)

ガバナーは、地区拡大カウンセラー・セミナーを開くよう要請されている。それぞれの地区には、3名の拡大カウンセラーのチームが任命されている。3名の拡大カウンセラーが地区拡大委員会を構成する。拡大カウンセラーの任期は3ヶ年で、毎年1名が任命され、任期の3年目にあたる委員が拡大委員会委員長となる。

地区ガバナー (District Governor)(DG)

各ロータリー地区内クラブの監督、管理者。任期は1年。
ガバナーを参照のこと]

地区ガバナー事務取扱 (Acting District Governor)

アクティング・ガバナーを参照のこと]

地区ガバナー・ノミニー

将来のガバナーとして指名された人。
ガバナー・ノミニーを参照のこと]

地区幹事 (District Secretary)

ガバナーは、その就任前に地区幹事を選定するよう奨励されている。地区幹事は、ロータリーに精通しかつ地区会合の経験も豊富なロータリアンで、地区会合の準備、適切な書簡処理、諸地区会合の議事録の編集、諸種の記録保存等の日常の管理事務の面でガバナーを補佐できる者でなければならない。但し同一人を通算5年を超えて地区幹事に任命してはならない。

地区監査報告 (District Audit Report)

クラブの財務責任を明確にするために、地区大会で検討され、採択される。前ロータリー年度からの監査財務表。この財務表は、地区ガバナーにより地区大会の報告書と共にRIに提出される。
(要 P.265)

地区協議会 (District Assembly)

目的 RCの指導者たちが、次のような点において必要な能力を育成し、知識を持ち、やる気を起こすよう図ることである:会員基盤を維持、そして/もしくは増強し、地元地域社会及び他の国の地域社会のニーズを取り上げたプロジェクトを実施して成功させ、プログラムへの参加と資金寄付を通じてロータリー財団を支援することである。
構成 研修に参加する各分掌別のグループとして次のような構成をとるものとする: 学習目的 各構成事項の学習目的は、研修に参加している各分掌別のグループのニーズに基づいたものでなければならない。 参加者 クラブ会長エレクト及び、次ロータリー年度に指導的役割を果たすようクラブ会長エレクトから任命されたRC会員とする。
地区協議会の時期 4月もしくは5月中に、丸1日を使って行う計画とする。
(要 P.42・216・263)

地区研修リーダー (District Trainer)

ガバナーはガバナー・エレクトの推薦に基づいて、毎年地区研修リーダーを任命しなければならない。地区研修リーダーは、ガバナー及びガバナー・エレクトを補佐して、クラブや地区指導者の研修に当たる責任がある。

地区研修リーダーの資格 (Qualification of District Trainer)

地区研修リーダーとしての最低限推奨資格条件として次のことが含まれる;

地区研修リーダーの責務 (Duties and Responsibilities)

研修リーダーは、ガバナー・エレクトの指示を受けて、現ロータリー年度、地区内における以下の研修の必要性に対応しなければならない。 ガバナーに協力して、研修リーダーは、毎年、次のような研修計画を、開発し、実行する責任がある: ガバナー・エレクトの指示に基づき、研修リーダーは前記の研修会合において、以下に挙げる事項の1つもしくはそれ以上の研修事項に責任を持つ。 特にプログラムの内容は、地区研修リーダーが自ら準備するよう強く推奨されている。

地区研修リーダー補佐 (Assistant District Trainers)

ガバナーは、ガバナー・エレクトの推薦に基づき、毎年、適当と考えられる人数の地区研修リーダー補佐を任命してもよい。地区研修リーダー補佐は、地区研修リーダーから割り当てられた責任を負うものとする。地区研修リーダー補佐の資格条件は、地区研修リーダーの資格条件と変わらぬものとすべきである。

地区財団活動資金 (District Designated Fund−DDF)

シェア・システムの下で、ロータリー財団へ寄付した地区の年次寄付額の60%がDDFとなり地区が選択したプログラムに使われる。
シェア・システムを参照のこと]
(要 P.129)

地区資金 (District Funds)

各地区は、「地区資金」という基金を設けて差し支えない。その目的は、地区提唱プロジェクト及び地区内におけるロータリーの管理・開発の資金を調達することである。
  1. 地区資金負担金について予算を提出し、地区協議会または地区大会で承認を得ること。
  2. 資金は一個人で管理しないこと。
  3. 収支の財務監査報告を次年度の地区大会に、また、クラブにも提出すること。
(要 P.39・217)

地区指導者育成セミナー (District Leadership Seminar)

目的 地区内のロータリアン・リーダーが、クラブ・レベルを超えてロータリーにおいて奉仕するために必要な能力と知識を開発し、意欲を持つよう育成することである。
構成 目的達成のため、次のような構成要素が含まれる: 参加者 クラブ会長、もしくはクラブで3年以上、指導的役割を果たして来たロータリアンで関心のある者は、地区指導者育成セミナーに参加して差し支えない。
地区指導者育成セミナーの時期 丸1日を充てた地区指導者育成セミナーを、地区大会の直前、直後に開催するものとする。
(要 P.43)

地区諮問委員会 (District Advisory Committee)

地区諮問委員会は、ガバナーの直接の監督と指導を受けて活動するために任命されるべきもので、その目的は地区管理のあらゆる面についてガバナーに助言することにある。この委員会の委員は地区内の元RI役員の中から選ぶよう提案されている。

地区社会奉仕委員会 (District Community Service Committee)

すべてのガバナーは、地区社会奉仕委員会を設置するよう奨励されている。この委員会の役割と責務は次の通りである:
  1. クラブが取り上げるとよいと思われる地区内の新しい傾向、論点、または、新しい問題を探すのを援助する。
  2. 成功を収めた社会奉仕プロジェクトについて講演し、クラブ・プロジェクトの強化に役立つロータリー・プログラムや強調事項に関する情報を提供するために地区内クラブを訪問する。
  3. クラブ社会奉仕委員長が責務を遂行するのを奨励、補佐する。
  4. 適切であればクラブがロータリー地域社会共同隊を結成するのを奨励し、プロジェクト開発策を交換するために、地区レベルのRCC会議を組織する。
  5. プロジェクトと人材、情報の調整を図るため、ロータリー・ボランティア、環境保全、世界社会奉仕などの他の地区委員会との委員会間交流を蜜にする。
  6. アイディアを交換し、プロジェクトを推進するために、地区大会や地区協議会その他の会合において、またはその前後に、クラブ社会奉仕委員長の地区レベルでの会合を組織する。
  7. 情報を分かち合ったうえで、クラブの目標を設定し、ロータリー以外の地元の奉仕団体とクラブ社会奉仕プロジェクトとの間で協力できる分野を探す。
  8. ガバナー月信で広報するために、クラブ社会奉仕委員長に、成功を収めた社会奉仕プロジェクトについて定期的に報告するよう要請する。さらに、出版物に掲載される可能性もあるので、RIにも報告する。
  9. 地区及びゾーンの会合で、優れた社会奉仕プロジェクトを展示する。
  10. 地区規模の社会奉仕活動を組織する。

地区出席競争 (District Attendance Contest)

地区内のクラブ間に出席競争を行わせるもので、ガバナー月信にその成績が発表される。
出席競争を参照のこと]

地区大会 (District Conference)

ガバナーと地区内クラブ過半数の会長の合意によって定められる時及び場所において、地区内ロータリアンの大会を毎年開催するものとする。地区大会の開催日程は、地区協議会、国際協議会、又は国際大会の日程と重なってはならない。
目的 朋友との交流、感銘深い講演、地区内クラブやRI全般に関する問題の討議によって、ロータリーのプログラムを推進することである。大会は、RI理事会から提出された特別な問題あるいは地区内で生じた問題について検討する。
地区大会は、時として、大会での討議の結果起草された立法案を規定審議会に提出して審議を求めることもある。RI理事会は地区大会を年度の前半に開催するよう奨励している。但し、その地区のゾーンのロータリー研究会と同じ日に地区大会の予定を組んではならない。地区大会は国際大会の開催日の8日前以後、あるいは国際大会の閉会日後8日経つまでの期間に開催してはならないこととする。
地区大会の要件 地区大会は次のことを行わなければならない: 地区大会のための推奨事項 地区大会は次のことを行わなければならない; 優れた地区大会の12原則を参照のこと]
(要 P.4・45・216・217・265)

地区大会報告書 (District Conference Report)

地区大会決議事項、出席クラブ数、ガバナー・ノミニーの氏名その他を記載し、ガバナー及び地区大会幹事よりRI事務総長に3部、地区内各クラブ幹事に1部送らなければならないことになっている。
(要 P.217・265)

地区チーム研修セミナー (District Team Training Seminars)

目的 地区チーム研修セミナーの目的は、地区指導チームが団結して、地区内のクラブを次のような点において支援するために必要な能力、知識そしてやる気を育成することである: 構成 プログラムの前述の目的を達成するために、地区チーム研修セミナーには次のような構成要素が含まれるものとする: 参加者 ガバナー・エレクトにより、次ロータリー年度に、ガバナー補佐、地区委員会委員長、及び委員として任務に就くように任命されたロータリアンを含むものとする。
(要 P.41)

地区とRCによる他団体との協力 (District and Rotary Club Cooperation with Other Organizations)

地区とRCは、次のことを定めたプロジェクトと活動において、他団体を支援し、他団体と協力することができる。
  1. ロータリーの理想と目的に沿って着手すること。
  2. 関係クラブまたは地区内の会員がこの協力活動を承認していること。
  3. 活動の継続期間中クラブ会長またはガバナーの任命したロータリー委員会が直接協力し、責任を負うこと。毎年見直すこと。
  4. 独立した組織体としてのクラブまたは地区の自主性を保持すること。
  5. ロータリーとその奉仕活動を一般の人々に知らせるために、協力という性格の範囲内で、クラブまたは地区が適切な形で認められること。
  6. クラブまたは地区と協力団体とが合同プロジェクトの性格を一般の人々に伝達するという共同責任を負うこと。
  7. クラブまたは地区は、合同プロジェクト参加に当たって継続的義務を引き受けないこと。
  8. クラブまたは地区は、他団体への継続的財政義務を引き受けないで、地区内のRCに対して、地区大会その他の適切な手段により、このようなプロジェクトまたは活動への継続的支援を検討し、決定を下せるような機会を提供する。
  9. クラブまたは地区は、協力団体のメンバーとならないこと。
  10. クラブまたは地区がそのような活動を始めたり、あるいは協力活動の合意を結んだりすることにより、RIがその活動あるいは協力の合意に拘束されたり、責任を負うようなことは一切ない。
  11. クラブと地区は、他団体にクラブ名簿またはロータリアン名簿を提供したり、他団体に資料を配布したりしないこと。
(要 P.29)

地区のクラブ及びロータリアンの数 (Number of Clubs and Rotarians in a District)

RI理事会は、現存の地区すべてが、少なくとも75クラブそして、所属ロータリアン2,700名を擁することを奨励しており、75クラブそして/または所属ロータリアン数が2,700名以下の地区はこれらの数に達することまたは、近隣地区と合併することにより、これら最低限数の水準に達することを強く勧める。
(要 P.21)

地区の出版物 (District Publications)

地区ロータリー出版物は、ロータリーのあらゆる面にわたってロータリーの綱領を推進するためにある。地区ロータリー出版物は下記の基準に合致するものとする。
  1. その出版物は特定の一地区を対象に発効されるものであること。
  2. その出版物は、あらゆる面において、当該地区のガバナーの直接監督の下になければならないこと。
  3. 当該ガバナーは、編集者に任命されたロータリアンとともに、地区出版物の編集内容に対して共同責任を負うものとし、かつその内容はRIに関する情報、会長から要請される情報および特別教示事項を掲載すること。
(要 P.47・57)

地区の提案 (District Proposals)

地区が立法案を提出する場合、その案件は地区大会か、クラブの郵便投票を通じて採択されたものでなければならない。
(要 P.108)

地区編成 (Districting)

RI理事会は、新しく地区を編成し、複数の地区を合併し、現存地区の協会を変更する権限を有する。30以上のクラブそして、所属ロータリアン1,000名を擁するいかなる地区の地区協会の変更も、それによって影響を受ける地区内の過半数のクラブの反対を押して、RI理事会は、行ってはならない。
(要 P.21)

地区奉仕賞 (District Service Award)

地区ガバナーが表彰するもの。ブランクの表彰状を日本事務局財団室に注文できる。
(要 P.138)

地区補助金 (District Simplified Grants)(DSG)

ロータリー財団の人道的プログラムの一つ。社会奉仕に関連のある財団補助金。従来のCAP(Community Assistance Program地域社会援助プログラム)やヘルピング・グランドなどを、統合し、一つのプログラムとしたもの。RCが地域社会または国内で奉仕プロジェクトを実施する際の補助金。但し、RCのない国であっても、米国のOFAC(Office of Foreign Assets Control)の制裁国には地区補助金は使えない。
(要 P.129)

地区リーダーシップ・プラン (District Leadership Plan)(DLP)

地区リーダーシップ・プラン(DLP)は、全地区に対するRI理事会推奨の組織構成である。その構成は次のようなものである:RI理事会の定義に基づいて「ガバナー補佐」の役職名を用いる;ガバナー補佐及び地区委員会委員は任務と責任が定義され;奉仕内容と任期に対して限定が定義される。このプランは地区レベル、クラブ・レベルでロータリーを強化する構想で、クラブへの支援をより迅速に、より綿密にし、より多くの地区指導者を練達に導き、地区ガバナーの候補者の裾野を広げ、財団や地区活動への参加を活性化し、100以上のクラブを効果的に運営する能力をつけ、地区内でよりよく意志疎通を図る意図をもつものである。
(要 P.30・266)

地区ローターアクト代表 (District Rotaract Representative)

過去1年間、RAC会長、またはRAの地区委員長を務めた経験のある者が選ばれる。

地区ロータリー財団委員会 (District Rotary Foundation Committee)(DRFC)

ガバナーは、地区ロータリー財団委員会(District Rotary Foundation Committee−DRFC)を設置することになっている。できればPGの中から委員長1名と小委員長7名を任命する。任期は3年で、任期をずらして委員の継続性を図ることが薦められる。DRFCは七つの委員会によって構成される。その内、補助金委員会と年次寄付委員会は必ず設置しなければならない。
補助金・年次寄付・恒久基金・奨学金・研究グループ交換・ポリオ・プラス・学友。

地区ロータリー財団セミナー (District Rotary Foundation Seminar)

目的
ロータリアンに財団プログラムについて学習してもらい、ロータリアンが財団に積極的に参加し、財団を擁護する意欲を掻き立てるためである。具体的には次の機会を提供する。
議題
次の議題を地区財団セミナーに含む。
(要 P.44)

地区ロータリー出版物に対する指針 (Guidelines for Rotary District Publications)

地区ロータリー出版物は、ロータリーのあらゆる面にわたってロータリーの綱領を推進するためにある。地区ロータリー出版物は下記の基準に合致するものとする:
  1. その出版物は特定の1地区を対象に発行されるものであること。
  2. その出版物は、あらゆる面において、当該地区のガバナーの直接監督下になければならない。
  3. 当該ガバナーは、編集者に任命されたロータリアンとともに、地区出版物の編集内容に対して共同責任を負うものとし、かつその内容はRIの方針に合致すべきこと。
  4. 局地的あるいは当該地区全体に関するニュースに加えて、RIに関する情報及び会長から要請される情報及び特別教示事項を掲載すること。

地区ロータリー情報コーディネーター (District Rotary Information Coordinator)

ガバナーは、元役員の才能をより活用し、地区ロータリアンのロータリー情報への理解を深めようとして、地区ロータリー情報コーディネーターを任命してきた。ロータリー情報コーディネーターは、ガバナーを補佐し、ロータリー財団に関するあらゆる事項を含むRI情報を提供する地区情報顧問としてガバナーに力を貸す。他の役割としては、地区レベルでのほとんどの基本的問い合わせを処理しながら、財団プログラムや資金調達の問題や質問に答える。世界社会奉仕やIAなど他のRIプログラムについても情報顧問を務める。

チャーター・ナイト (Charter Night)

RI理事会で新しくRIへの加盟が承認されると、RI会長、事務総長及びガバナーの署名のある加盟認証状がRI世界本部からそのクラブヘ発行される。この加盟を許可された日からそのクラブはRIにおける正式の構成単位クラブとなるが、実際にはこの日より遅れて加盟認証状伝達式が行われる。チャーター・ナイトはこの伝達式のあと開かれる祝宴のことであるが、日本では加盟認証状伝達式と祝賀会を含めてチャーター・ナイトと呼んでいる。

チャーター・メンバー (Charter Member)

創立会員を参照のこと]

中央事務局 (Central Office)(CO)

米国イリノイ州エバンストンにあるRI中央事務局。
RI世界本部を参照のこと]

仲介人 (Arbitrator)

クラブ内で意見の対立があった時これを仲裁する人。標準クラブ定款第15条で規定されている。対立した両当事者はそれぞれ1名の仲介人を指定し、両仲介人は1名の裁定人を指定しなければならない。どちらもロータリー・クラブ会員であること、そして最終的には裁定人による決定が当事者すべてを拘束する。
(要 P.7・237・238)

中核人物 (Key−men)

キー・メンを参照のこと]

超我の奉仕 (Service Above Self)

ポートランドで開催された第2回大会で、ミネアポリスのB・フランク・コリンズは他人のために尽くす意義と重要性を説き、RCは“Service,Not Self”を根本精神としなければならないと強調した。
その後この標語はService Above Self“と修正、1950年ロータリーのモットーとして公式に採用され1989年規定審議会によりロータリーの第1標語に指定された。
(要 P.155)

超我の奉仕賞 (Service Above Self Award)

RI超我の奉仕賞を参照のこと]
(要 P.68)

直前 (Immediate Past)

クラブの会長または地区ガバナーが任期を終えて退任し、新任者が着任してから退任するまでの間、前者を直前会長、直前ガバナーという。

追加クラブ (Additional Rotary Club)

アディショナル・クラブを参照のこと]

追悼記念週間

1990年度からRI理事会は毎年1月27日(ロータリーの創立者ポール・ハリスの命日)をふくむ週を、物故ロータリアンの冥福を祈り、生前の貢献を記念する週間として「追悼記念週間」に設定した。

定款 (Constitution)

ロータリー組織の基礎となるRI定款、及びその加盟クラブ組織の基礎となるクラブ定款。
RI定款は16条から成り、定義、名称及び性格、目的、綱領、会員、理事会、役員、管理、国際大会、規定審議会、会費、財団、会員の名称と徽章、細則、解釈の仕方、及び改正の諸条項を規定している。
すべての加盟クラブは、この定款に抵触しないクラブ定款を採用しなければならないが、1922年以後にRIに加盟したクラブは、標準RC定款を採用しなければならない。標準クラブ定款は18条から成っており、定義、名称、クラブの所在地域、綱領、会合、会員身分、職業分類、出席、理事及び役員、入会金及び会費、会員身分の存続、地域社会、国家及び国際問題、ロータリーの雑誌、綱領の受諾と定款・細則の遵守、仲介、細則、解釈の仕方、及び改正の諸条項を規定している。RIの定款もクラブの定款も、ともに規定審議会の議決によらなければ改正できない。但し、定款第2条(名称)及び第3条(所在地)は、定足数を満たした数の会員が出席した本クラブの例会においていつでも、すべての投票する出席会員の最低三分の二の賛成投票によって、改正することができる。但し、当該改正案の通告が、これを議する例会の10日前に、各会員に郵送されなければならない。そしてさらに、かかる改正は、RI理事会に提出してその承認を求めなければならない。
(要 P.170・230)

定款及び細則の承認 (Ratification of Constitution and Bylaws)

RI加盟認証状を与えられ、これを受理したクラブは、すべて、それによってRIの定款及び細則ならびにその改正規定を受諾し、承認し、そして、法律に反しない限り、万事これによって拘束され、それらの規定を忠実に遵守することを承諾するものとする。
(要 P.172)

提携クレジット・カード (Affinity Credit Cards)

RIは、前もってRI理事会の許可を受けることなしに、「ロータリー」「ロータリアン」「国際ロータリー」「ロータリー地区」などの文字または徽章などのRIの標章を使用したクレジット・カードの使用を許可しない。
(要 P.152)

提唱クラブ (Sponsor Club)

IAC、RAC、ロータリー地域共同隊を結成し指導、助言の責任をもつRCのこと。新ロータリー・クラブの結成のときは、スポンサー・クラブといわれる。
スポンサー・クラブを参照のこと]

低所得国のための奨学金基金プール (Scholarships Fund Pool for Low-Income Countries)

これは、低所得地区の候補者により多くの奨学金の機会を提供するために儲けられた試験的プログラムである。すべての地区は、地区財団活動資金(DDF)をこれらの奨学金を支援する基金プールへ寄付するよう奨励されている。すべての低所得地区は、毎年、世界競争制に基づく1学年度、マルチ・イヤー、文化研修のための国際親善奨学金、あるいは職業研修奨学金を目指す各低所得地区からの候補者1名の申請書を提出するよう招かれる。
(要 P.123)

定足数 (Quorums)

クラブ例会及び年次総会などで、決議を有効にする定足数は、会員総数の3分の1以上である。クラブ理事会では、理事総数の過半数である。
(要 P.181・197・244)

手続要覧 (Manual of Procedure)

RIに関する基本的事項を解説した方針や手続に関する参考書。本書は、RI加盟全クラブの実際の経験に基づいたもので、3年ごとに開かれる規定審議会後に改訂される。
「ロータリアンの手引き」と副題がついている。

テーマ (Theme)

RIのテーマを参照のこと]
(要 P.20・41・42・58・66・227・228)

テレフォン・カード (Telephone Calling Cards)

RIは、「ロータリー」「ロータリアン」「国際ロータリー」「ロータリー地区」などの文字または徽章などのRIの標章を使ったテレフォン・カードの使用を許可しない。
(要 P.152)

同一のクラブで同時に正会員及び名誉会員になること (Active and Honorary Membership in Same Club)

同一のクラブで同時に正会員と名誉会員を兼ねることは、認められない。

同額補助金 (Matching Grant)

マッチング・グラントを参照のこと]

投資方針 (Investment Policy)

RI理事会は随時、差し当たって使用目的のない金について一般資金投資勘定に積み立てておくようにすることを指示するものとする。一般資金の目標は、実質的価値の観点から元金の安全と市場性を考えて、そのうえで、最高の収益率を目指して行うものとする。この方針は、RI理事会が定める「投資実施手続」に従って実施されるものとする。

道徳律 (Code of Ethics)

ロータリー道徳律は1915年7月、サンフランシスコの第6回大会で採択され、職業人としての実践道徳の指針とされていたが、全世界の有用性に関し意見の一致を欠くとの理由でRIは1927年に改訂、1928年は綱領に重きをおくことに改め1951年、理事会は配布はするものの、手続要覧に掲載中止、1977年規定審議会では道徳律に代わるべき適当な文章を検討するとした。1980年規定審議会で道徳律に関するRI細則は削除されその後、その時の決議に基づく代案が1989年のシンガポールでの規定審議会に出された「職業宣言」である。
事業のすべての分野に適用すべき
  ロータリー道徳律
事業を営むにあたって心得とすべき規範には、我々共有の人間性に対する思いやり、という韻律がなければならぬ。事業上の取引、願望、交渉にあたっては常に社会の一員として、最高の義務感に思いをいたすことが先決である。事業上の如何なる立場に置かれても、如何なる責任を負わされても、私の関心事は、私が、その責任を果たし義務を遂行することによって、人類の理想と成果を、自分がそれに取り組む前より少しでも引き上げることが出来たかどうかにかかっている。
かかる観点よりして、ロータリー国際連合が、事業取引の道徳規範として提唱する基本原則は、以下に示す通りである。
[第一]価値ある職業の意義に目覚めよう。職業は社会に奉仕する絶好の機会として与えられたものだ。 自己革新に努め、能力を高め、奉仕の輪を拡げ、それによって私が信奉するロータリーの基本理念「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」、ということを実証しよう。
[第三]私は事業の人である。従って成功への野心もある。然しそれより先に、私が道徳的人間たることを自覚しよう。従って最高の正義と道徳に基づかぬ成功は望むところでない。
[第四]収入を得るために商品、労力、智能を提供するが、それに関わる全当事者が、ひとしくそれによって潤う場合にのみ、適法にして且つ道徳的なりと心得よう。
[第五]自ら携わる職業の水準を高めるため全力を捧げ、仲間の人達が、私のやり方を手本にすることが賢明であり、また利益をもたらし、幸福につながる道だと覚る様に仕事を進めよう。
[第六]事業を営む場合には、同業者と同等又はそれに優る完全なサービスを提供しよう。若しそれに自信が持てなければ、採算上厳しい限度を越えても、それを上回るサービスを心掛けよう。
[第七]専門職務又は事業に携わる者にとって、最大の資産は友人であり、友情の故に得られた便益は何れも皆極めて道徳的にして且つ正当なものと理解しよう。
[第八]真の友人とは、互いに何等求める所のないものである。されば利益のために友情の絆を濫用することは、ロータリーの精神に反するのみか、この道徳律を冒涜するものである。
[第九]現実の社会秩序に照らして、明らかに自分以外の人には与えられない様な、ある種の機会に不当に乗じて個人的成功を収めることは、適法且つ道徳的とは認められない。また物質的成功を得るために、世人が道徳的に問題ありとして避ける様なことに、断じて私は手を染めない。
[第十]人間社会の他の人々に対して負う義務以上のものを私は同僚ロータリアンに対して負うものではない。何となればロータリーの真髄は競争ではなく協力の中にある。ロータリーの様な組織に於いて偏狭な党派の存在は断じて許されない。
またロータリアンは、人権が単にロータリー・クラブに限られたものとは思わず、広く深く全人類それ自体に存するもの、と断言して憚らないからである。この高い理想の故にこそ、ロータリーはすべての組織に属するすべての人々を啓蒙すべく存在するのである。
[第十一]結論的に言えば、この黄金律の普遍性を信じよう−“すべて人にせられんと思うことは人にも亦その如くせよ”
そして我々は、最善の人間共存社会とは、この地球上の天然資源に対してすべての人々に平等に門が開かれることだ、と主張してやまないのである。
  要  旨
[道徳律の真意] この道徳律は、人格の完成と自我保全の為の国家永続、という様なギリシャ的道徳観ではなく、ただ愛の精神より発するものである。即ちロータリアンはひたすら自我保全の権利を主張するものではなく、他人を滅ぼすよりは寧ろ他人に滅ぼされんことを選ぶのである。然るが故にこの道徳律は愛の精神を基盤にして構築された。
[道徳律の価値] この道徳律は、今の世にある保守派進歩派の論争、その何れにも与するものではない。保守か進歩か、ただ単にその様な論争をして何になろう。この道徳律が求める所のものは−価値−それがもたらす有用牲ということなのだ。保守か進歩か、そんなことには関わりなく道徳律の有用ということが、これを起草した人々の意図なのである。この有用性によって道徳律は存立し、それある限りその存在意義は失われない。
    一佐藤千壽 訳−

投票代議員用紙 (Voting Delegate's Form)

クラブ幹事がその投票代議員に対して交付する用紙で、国際大会における信任状委員会による確認を要する。この用紙は保持者の投票権を立証するほか、投票代議員として大会に出席する資格を示すものである。

登録料 (Registration Fee)

国際大会、地区大会IGFなど公式の会合に出席するための参加費をいう。
(要 P.101)

特定非営利活動法人 ロータリー日本財団 (NPO Rotary Foundation Japan)

現在は一括30万円以上の年次寄付と恒久基金寄付は、教育的プログラムに限り、税制上の優遇措置が講じられているが、ポリオ・プラスへの寄付については受けることが出来ない。その実現を目指して2004年7月1日から、特定非営利活動法人 日本ロータリー財団が、RIのロータリー財団の承認を得て、活動を開始。2年間の実績が認められれば、税制上の優遇措置を講じることができる。

特に関心の高い社会奉仕活動 (Community Service Activities of Special Interest)

環境保全われらの天体、地球の保全識字率の向上薬物濫用及びアルコール過飲防止平和な都市づくり高齢者への心づかいエイズ教育
[それぞれの項目を参照のこと]

特別委員会 (Ad Hoc Committee)

アド・ホック委員会を参照のこと]
(要 P.221・264)

特別拡大地域 (Special Extension Area)

地区に編成されていない地理的地域で、いくつかの理由で新たにクラブを結成するのが遅れている地域に拡大を進めるためにRIが開設したものである。指定された無地区地域に一つまたはいくつかのクラブを設立育成することを目的とする。例えばシベリアは特別拡大地域で第5010地区(アラスカ)ガバナーの管轄下に置かれている。また、ベトナムも特別拡大地域の一つである。

特別議員 (Members-at-Large)

規定審議会で投票権を有しない議員で3名以下。会長が任命する。その任務は、審議会議長の指示で付託された立法案件を事前に検討し各案件について審議を容易にし、十分討議されなかった案件について採択に対する賛否の意見を審議会に報告することである。

特別功労賞 (Distinguished Service Award)(DSA)

功労表彰状を受賞した後丸4年が経過してから、ロータリアンは特別功労賞を受ける資格を得る。これは奉仕に対する財団最高の表彰である。
ロータリー財団に対する功績が大きくて、地区の範囲を超えていたり、長期にわたっていたりするロータリアンに、管理委員会が贈るもの。1ロータリー年度に授与される件数は、世界で50件以下。
(要 P.139)

特別代議員 (Delegate−at−Large)

RIの各役員及び元会長で、現在も会員(名誉会員を除く)としてクラブに籍を有する人は、RIの定款・細則により国際大会における特別代議員と認められ、各議題につき1票の議決権を有する。
(要 P.174・265)

特別代表 (Special Representative)

ガバナーは、新クラブ結成のために新クラブの近隣クラブから、それもなるべくスポンサー・クラブから十分事情を心得ている会員1名をガバナーの「特別代表」に任命しなければならない。このガバナーの代表はもちろんロータリーの理想に精通していなければならないし、この理想を説明することができ、自己のロータリーへの熱情を人に伝える力がなければならない。
(要 P.35)

特別補助金 (Special Grant)

マッチング・グラントを参照のこと]

都市連合一般討論会 (Intercity General Forum)(IGF)

近隣都市の数クラブが集まって、ロータリー情報及び教育の手段として研究・討議する会合。ガバナーから任命されたリーダーが司会をし、参加クラブより提出された事項について意見を出し合い、討論をし、経験豊かなロータリアンのカウンセラーが助言をし、最後の全体討論では、ガバナーから選ばれた元RI役員のゼネラル・リーダーが概評をする。
IGFも厳密にはIMの一会合である。
IMを参照のこと]

都市連合会 (Intercity Meeting)(IM)

従来のIGFも厳密にはIMの中の一会合であるが、最近広義のIMの名称で開催される。近隣都市数クラブが集まって開かれるロータリーの会合。討論の主な内容は、4大奉仕部門をカバーしつつ、ロータリーの特徴やプログラムなどを検討する。クラブ会員、全員参加のこの会合の目的は、会員相互の親睦と知識を広めることであって、さらに、会員にロータリー情報を伝え、奉仕の理想を勉強するために開催される。決議や決定はない。IMへの出席はメークアップとなる。
都市連合一般討論会を参照のこと]

トラスティ (Trustee)

ロータリー財団管理委員会のこと。
ロータリー財団管理委員会を参照のこと]

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