長 嶺 康 廣   
Nagamine Yasuhiro

 いよいよ新しいガバナー年度が始まりました。

 ジョン・ジャーム RI 会長テーマは
「人類に奉仕するロータリー : ROTARY SERVING HUMANITY 」です。
 ジョン・ジャーム RI 会長メッセージは
「アトランタ国際大会でロータリー財団創立 100 周年を祝おう」です。

 ジョン・ジャーム RI 会長のキーワードは「職業分類」・「職業奉仕」・「四つのテスト」・「人 類に奉仕するロータリー」です。またポール・ハリスのロータリー創設目的は「人生最大 の目的は人類に奉仕する事だと信じている人々に出会う事」とも述べられています。
 長年日本のロータリーが大切にしてきたこれらのキーワードを大切にする RI 会長と巡 り会えたことは我々日本のロータリアンにとってこの上ない幸福な出来事です。
 さて地区チーム・研修セミナー(DTTS)、会長エレクト研修セミナー(PETS)、地区研修・ 協議会で RI 会長テーマ他について、いろいろ説明をさせて頂きましたのでここでは地区 方針等に限定して再掲したいと思います。

 地区スローガンは、「ロータリーの魅力を語り合おう」です。
 ロータリーモーメント(心に残るロータリーの体験)を語ろう。知人・友人、地域の方々 にロータリー活動で感動したこと、素晴らしい体験のお裾分けをして頂きたいと言う事で す。幸せや感動は仲間と分け合えば仲間も幸せにし、自分も更に幸せになります。自分一 人だけでその幸せを抱え込むと、自分しか幸せになれません。ロータリー活動で得られた 感動体験を外部に発信し地域を幸せにして、「人生最大の目的は人類に奉仕する事だと信 じている人々と出会う」機会を提供していきましょう。
 地区運営方針は以下の3つです。
1.戦略計画をクラブに根付かせる
2.所属クラブで「RI 会長賞」に挑戦する
3.RI 会長地区「特別賞」に挑戦する

 1番目の戦略計画をクラブに根付かせるは、自分のクラブの長所・短所を分析してどう したらもっと「楽しく活力のあるクラブ」にすることが出来るのかをクラブ会員全員で意 見を出し合って考え改革を断行して頂きたいのです。クラブで Facebook を作り外部に奉仕活動の情報発信をしていくことも一案だと思います。Facebook を若い会員にやって頂くことにより若い会員に活力が生まれ、クラブが活き活きしてきます。新会員がロータリー 奉仕に積極的に参加できるクラブ作りで「楽しく活力あるクラブ」に生まれ変わります。
 2番・3番目は、より多くの仲間を増やし、一つでも多くの RI 会長賞の課題をクリアー することで、クラブと地区が活性化していきます。RI 会長賞にチャレンジして賞を頂く ことは名誉な事ですが対象項目を全てクリアーできなくて会長賞を頂けなくても、クリ アーするための努力を会員皆で協力してやったと言うプロセスがクラブと地区を良くし、活性化させていきます。
 2016 年4月開催の規定審議会でいろいろなことが採択されて会員の中に動揺が走りま した。大変革の時代到来かと思わせましたが、時代は「不易流行」です。
 縦糸はロータリーの哲学・精神であり、つまり「職業奉仕・職業分類・四つのテストを 基礎に世の為、人の為に役に立ちたいと考える人の集まりがロータリー」だと言う事は不 偏です。
 横糸は、時代や環境の変化によって革新される新風でなければなりません。変えてはな らない「不易」と、変えなければならない「流行」を区別して観ていくとロータリーの本 質が見えてきます。縦糸であるロータリーの哲学・精神の基本が揺ぎ無いもので有れば、 横糸の変化に振り回されることは無いのです。自分の縦糸を、自分のロータリー観をしっ かり持つことが大変革の時代を乗り切る羅針盤になるのです。
 ロータリーの 110 年大杉の太い根や幹がしっかりしていれば、枝葉が多少揺れても動じ ることは無いのです。
 ロータリーはクラブが基本です。地域社会に役立つロータリー、世界が住みよい所とな るように皆様と一緒にこれからも「職業分類」・「職業奉仕」・「四つのテスト」を大切にし て「超我の奉仕」・「奉仕哲学」にしっかり根ざした活動をして、「ロータリーを楽しみ」 ながら邁進していきたいと思っています。
 次年度は「120万人ロータリーチーム」一丸となって地域社会が、世界が良い所とな るように「人類に奉仕するロータリー」として心を合わせて行動していきましょう。
 会員一人一人のご協力、ご支援をよろしくお願い致します。