バッカス奨学基金 -BACCUS SCHOLARSHIP FUND-



バッカス奨学基金について


 1961年1月31日、米空軍三沢基地司令官であった、ドナルドA. バッカス大佐が退任、帰国の時県内から贈られた餞別約11万円を、「母子家庭の教育振興に役立つように」と、三沢RCにその資金の管理運営の一切を委託されたことに始まるのです。
 さらに、1961年5月14日、米空軍第352部隊長ソラーズ中佐も10万円を同基金に寄付されていますが、これには次のような素晴らしい、心温まる日米親善のエピソードがあることを、是非知って頂きたいのです。
 ソラーズ中佐が飛行訓練中、仙台上空で搭乗機に故障が生じ、咄嗟に眼下に密集している住宅や人命に危害を与えてはならないと判断し、——仙台沖に向う——と打電し海上に出たが、時既に遅く、低空の為落下傘が開かず、痛恨きわまりない壮烈な死を遂げられたのです。
 この美談の記事を読み、崇高な人間愛の真髄に触れた、前モラロジー研究所長広池千英氏は、いたく感動し、同中佐の御遺族に感謝の手紙と10万円を贈ったのです。ところがなんと、その御遺族の方が、日本人の美しい心情に感銘を受け、中佐の尊い犠牲的精神を日本人の皆さんにも生かして下さいという気持ちも含めて、バッカス奨学基金に寄付されたという隠れた麗しい物語もあるのです。
 本奨学基金は、国際ロータリーから、「意義ある業績賞」として最高の栄誉も受けております。バッカス大佐の投じた一石が大きな波紋となって三沢ゴルフ友交会、社会福祉協議会、ハワイクラブ、米軍三沢基地等多くの方々の善意に支えられ、地域にしっかりと根を張り、幹となり、緑したたる大木になりつつあるのです。
 ただ残念なことに1986年4月28日、基金カンパゴルフ大会実行委員会会議中にバッカス氏が糖尿病併発による心臓病でロサンゼルスの自宅で逝去されたとの報があり、出席者全員で哀悼の意を表しました。現在基金も2,200万円を越え、卒業生126名、在学生5名を数えるにいたり、地域の期待に応えると共に、奨学金が多くの希望者に行き渡るよう、今後とも努力を傾注する必要があります。
 バッカス奨学基金カンパゴルフ大会は、今年度第50回を迎えます。