ガバナー挨拶
国際ロータリー第2830地区
2019-2020ガバナー
沼田 廣 Hiroshi Numata
(青森ロータリークラブ)
「共に変化し行動しよう」
2019-20年度国際ロータリーのマーク・マローニ―会長のテーマは、
「ロータリーは世界をつなぐ : Rotary connects the world 」
です。
その意味は「国際ロータリーは地域社会とつながり、職業のネットワークを広げてきました。又、数多くのプロジェクトやプログラム、ポリオ撲滅活動等国連との協力を通し私たちはグローバルコミュニティーとつながっています。ロータリーで私たちは、お互いの違いを超え、意義あるかたちでつながっています。それはロータリーがなければ出会うことのなかった人びと、職業上の機会、私たちの支援を必要とする人たちとのつながりをもたらしてくれます。ロータリーの体験の中核にあるのがこのつながりであり、ロータリーを成長させる方法もこのつながりであります。」と説明されています。
さて、私は、当地区が数年前から行っているグローバル補助金によるタイでの浄水器設置プロジェクトに2019年3月下旬、参加してきました。これは現地の国際ロータリー第3330地区との共同プロジェクトですが、まさに上記の説明にあるように「ロータリーがなければ出会うことのなかった人びと、職業上の機会、私たちの支援を必要とする人たちとのつながり」を実感する体験でした。このプロジェクトに限りませんが、皆さんと共に、世界で地域社会で持続可能な良い変化を生み出していきたいものです。
さて、マーク・マローニ―会長は、更に、強調項目として次の4つをあげています。
1.ロータリーを成長させる(特に会員増強及び奉仕活動やプロジェクトの推進)
2.家族の重要性(ロータリー活動と家族の時間との競合を避けること)
3.ロータリーリーダーと仕事の共存
(仕事で忙しい人もクラブ会長や地区ガバナーを引き受けられるようにする)
4.国連との連携(国連が掲げる持続可能な開発目標への貢献)
最後に、2019―20年度の年次目標として次の9つ掲げています。
1.クラブや地区内のリーダーの積極的参加を促すプロセスを強化する。
2.既存会員を維持しつつ、さらに入会を促進することで、クラブ会員の増加を図る。
3.新しいクラブを結成する。
4.女性会員や40歳未満の会員の入会、またローターアクターのロータリークラブへの入会を促し、会員増加を図る。
5.インターアクト、ローターアクト、ロータリークラブ会員間およびほかのロータリー活動の参加者間の積極的参加・協力を強化する。
6.ポリオ撲滅活動においてロータリーとロータリアンが果たしている役割を広く伝える。
7.地区財団活動資金(DDF: District Designated Fund)を十分に活用することで、地区補助金、グローバル補助金、ポリオプラス、ロータリー平和センターの資金とし地域社会および海外でのプロジェクトを増やす。
8.年次基金とポリオプラスへの寄付を増やしつつ、2025年、までに恒久基金20億2500万ドルまで成長させる。
9.ロータリーへの認識を高め、「世界を変える行動人」キャンペーンを促進する。
これらの年次目標を実行するアイデアとして「ロータリー賞」に挑戦し、受章していただきたいと結んでいます。
以上のことを踏まえて、私は当地区のスローガンと目標を次のように定めました。
国際ロータリー第2830地区2019-20年度スローガン
「共に変化し行動しよう」
地区目標
1.ガバナー事務所とガバナーエレクト事務所の合同化と固定化を実現
2.会員増強(各クラブ純増1名以上、特に女性と40歳未満の会員)
3.新クラブの結成(1クラブ以上、衛星クラブを含む)
4.新ローターアクトクラブの結成(1クラブ)
5.公共イメージの向上(ポリオ撲滅活動はじめ各種奉仕活動の広報、MyRotaryへの登録率を35%以上に向上)
6.ロータリー財団への寄付→1人当たり 年次基金150ドル以上、ポリオプラス30ドル以上
7.米山記念奨学金寄付→1人当たり 特別寄付1万円以上、普通寄付3千円以上
8.アクトの翼の復活(台湾へ)
9.青少年交換及びRYLAの推進
10.ロータリー賞への取り組み推進(4クラブ以上)
ガナバー補佐および各委員会も上記のスローガン、目標に基づいてそれぞれの活動方針や実施計画を立てておりますので、各クラブにおきましても年次目標、計画に反映していただくようお願いいたします。
私は、1月にサンディエゴでの国際協議会に参加してきましたが、その会場の出入り口には、次の3つの標語が大きく掲げられていました。
Join the Leaders(リーダーに加わろう)
Exchange Ideas(アイデアを交換しよう)
Take Action(行動しよう)
以前は、別の標語が使われており、それはロータリアンのあるべき姿を分かりやすく表現したもので、日本でもお馴染みの
Enter to Learn(入りて学び)
Go Forth to Serve(出でて奉仕せよ)
というものでした。これは、「変化と行動」により重きを置く今の国際ロータリー考えを表していると思っています。
国際ロータリー創始者、ポール・ハリスは「世界は絶えず変化しています。そして私たちは世界と共に変化する心構えがなければなりません。ロータリーの物語は何度も何度も書き換えなければならないでしょう。」と言う言葉を残しています。
世界と地域社会の発展、平和に貢献できるよう私たちは「共に変化し行動しよう」ではありませんか。